ホーム > 詩人の部屋 > 旅人モドキ(左利き)の部屋 > 投稿順表示

旅人モドキ(左利き)の部屋  〜 投稿順表示 〜


[131] #0131
詩人:旅人モドキ(左利き) [投票][編集]

やじろべえ
大切なのはバランス
釣合を保ちながらも
振り回す両腕の動き
傾いても持ち直して
不屈さで挑むピンチ
立ち向かう先にある
困難にも折れない心
仲間を信じて叫ぼう
悔し涙を流した後に
意地で示すプライド
解き放つならば笑え
今宵も騒がしい酒宴
ラストナイト

2011/04/17 (Sun)

[132] #0132
詩人:旅人モドキ(左利き) [投票][編集]

目を瞑っても祈るな
おれは書き言葉で声を届けたいのさ
実らない行為に頼る気になれるか
あの瞬間から日常がひっくり返った
身を守るはずの家に押し潰されて
この惑星を潤す海が呑み込んだ人を
救えると確信できる根拠とは何か
でっかい月を虚空に望むおれの思い
放射能だとか奇跡の生存者と騒ぎ
はしゃぐ情の薄っぺらい媒体を弄ぶ
神なんか糞っ食らえだ

2011/04/17 (Sun)

[133] #0133
詩人:旅人モドキ(左利き) [投票][編集]

胸が張り裂けそうな
いたみ 悲しくも生き続ける
色を奪い尽くすのは
うみ 夢ごと吸い込まれる
世も映しては照らす
かがみ 砕ける傷さえ癒える
命を受け取りながら
きみ 新たに引き継がれる
時に絶ち切られても
のぞみ 再び灯で充たされる
恐れの果てに潤んだ
ひとみ 温もりに触れ合える
長い暗がりを抜けて
やみ 透き通る空くすぐる

2011/04/17 (Sun)

[134] #0134
詩人:旅人モドキ(左利き) [投票][編集]

ここが聖地だなんて笑わせんじゃねーよ
巨石が輪になってるつったって しょせん大半が崩れてんだろ
天文台とかぬかしやがってさー ぺちゃくちゃ諸説あるだとか言ってっけど
要するに屁理屈をあーだこーだ並べてんだろ いっそ今すぐ発車しちゃえばいーぜ
寝すごしちまっても環っかが廻りつづけんだぞ

2011/07/22 (Fri)

[135] #0135
詩人:旅人モドキ(左利き) [投票][編集]

底しれぬ不安が襲えば
民までも消し去るのか 密林に潜む偉大な都を
西を向く寺院は物語る 太陽と暦の結びつきが
兆した滅亡も映すのか 回廊に施された彫刻で
塔が誇示する王国にも 危機は訪れを告げると
奪うは魔宮の礎なのか 沈黙を貫く森の象徴よ
底には何が遺るだろう 

2011/07/22 (Fri)

[136] #0136
詩人:旅人モドキ(左利き) [投票][編集]

まるで斬新な叙事詩みたいで
どんな節で語ろうが皆は涙ぐみ
全員で声を潜めて見守りながらも
朝っぱらでさえ黙考に耽る印なんだ
きみも原っぱを訪ね歩いたのかい
だだっ広い死者の丘に佇んでは
刻文などで頻繁に述べられる
あらゆる住居が爪痕を遺す
荒野をよぎって目を凝らすが
城塞は人けも無く乾燥し寂れる
四千五百年も歳を経て吐露すれば
くまなく瀝青で謎を糊塗しては覆う

2011/07/22 (Fri)

[137] #0137
詩人:旅人モドキ(左利き) [投票][編集]

大いなるキバをむけ
仕掛けられた茶番劇め
儀礼の中央を眺めてやれ
司祭が太陽光による演出で
暦など素朴に操りながら遊べ
星には雷雲による覆いをも被せ
直進しがたい夜陰も突き進め
渓谷にまで網の目が張られ
雨水すら染み渡る迷路で
狭い穴へとおびき寄せ
外敵を首尾よく導け
大集落を構築して
運搬する人さえ
大広間に入りかね
複合する住居の外へ
日乾しレンガは輝いて
標高など忘却すれば急げ
緑の台地でやらかして終え

2011/07/22 (Fri)

[138] #0138
詩人:旅人モドキ(左利き) [投票][編集]

きみは蛍みたいにきらめく
おれの蠢きなどつゆしらず
きみが螺るももはなまめき
おれを蠱すほどにあやしげ
きみの蜂っぽいしりがゆれ
おれに蟠るしこりをぬぐう
きみを蜜があまくにおわせ
おれは蝶へといざなわれる
きみに触れあうはおみあし
おれが蛹だったかおぼろで

2011/07/22 (Fri)

[139] #0139
詩人:旅人モドキ(左利き) [投票][編集]

アキレカエル
バヲカエル
チカラニカエル
ダキカカエル
エンコヲカエル
フリカエル
ゲンバニカエル
ヒックリカエル
イイカエル
ジダイヲカエル
カンガエル
ムセカエル
ネガエル
オキカエル
ピッタリカエル
ロンヲカエル
スリカエル
ツメカエル
ウラガエル
ワレニカエル
ヨミチガエル
ズシキヲカエル

2011/07/22 (Fri)

[140] #0140
詩人:旅人モドキ(左利き) [投票][編集]

ぽいと放り投げられ 歩き疲れる道すがら
あけない夜はないと きみに思い浮かぶが
いっそ出る幕がなく あける気など失せて
ごくりと別れの杯を あけて飲み干すきみ
あけない夜がふけて 月あかりでも衝こう
ぶらんと垂れ下がり 弓なりの橋が連なる
やまない雨はないと おれも考え付くけど
ずっと泣き崩れては やめる心まで案じて
ざくりと傷んだ胸の やみ難さを知るおれ
やまない雨がふれば 宵やみで酔っ払おう
ぐるっと振り回され 駆け巡る通りすがり

2011/07/22 (Fri)
315件中 (131-140) [ << 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 >> ... 32
- 詩人の部屋 -