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旅人モドキ(左利き)の部屋  〜 投稿順表示 〜


[141] #0141
詩人:旅人モドキ(左利き) [投票][編集]

いわば浪費だね
辺りに爆音が響き渡り
その鮮烈な
光線は止む気配など見せず
より激しく舞う
頼りない心への挑発か
おれも狂い
破裂したい衝動に駆られる
とても敵わない
眼前の猛火をも恨むか
ただ逆らう
文明が抱える矛盾も構わず
つんざく奔放な
騒がしさで祝宴を彩り
そば立つね

2011/10/09 (Sun)

[142] #0142
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伽羅の色香が おれの胸を焦がす きみは晩夏 撥ねた茶髪で かき氷を削れ 伽羅の色香へと
艶やかに頭をかしげ 伽羅の色香も漂わす 指先が煌けば おれも想いが閃く かき氷を削れ
文月の青天井 広場で林が 涼風にざわめく 梧桐が庭園を きみは夏を彩り 草花も揺らめく
声が高らかに響き 伽羅の色香は揺れ 撥ねる茶髪も揺らめき 涼風が吹いて城跡は匂いたつ

2011/10/09 (Sun)

[143] #0143
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切り捨てることに対して きみは慣れっこな性分だから
その話題に接する際にも こう皮肉たっぷりに思うのさ 現金な脅し文句を送ろう
あらわになる害毒を盾にして 愚かにも踏みにじる過ち
伝統を守り継承する誇りなど 憂いに寄り添う情けより ちっぽけで取るに足らないね
まだ幼いころに手を染め 今もきみを束縛する事件でも
うかつな失敗を棚に上げ 恥のうわ塗りをする詩人なら さすがに笑えやしまいよ
解決しないから暗い社会とは ものすごい誉め言葉だな
あの戦争が終わる日もきっと 知らんぷりをし続けては 互いに責任をなすり合いして

2011/10/09 (Sun)

[144] #0144
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ルサンチマンの塊も融けそうな雨で
蝙蝠傘なんて欲しくなったんだよ
きみに遇えたからギアを入れ直して
半円の虹をくっきり描き出せるよ
サンセットに彩りをも添える光景で
表舞台から合唱した過去が蘇るよ
きみと歌った世界には柔らかくって
超人をも濡らすドロップの雫だよ

2011/10/09 (Sun)

[145] #0145
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つきがあるよと
耳に心地よい風を感じながら じっくりと夜景を見渡してんのさ
星をのんびり眺めるには
少しばかり邪魔な明るさだけど ほっこりと気持ちが安らぐんだから
鏡となって反射するか
光をはるか彼方から放つ太陽と それを受けとめる青い玉の輝きも
街の灯火でさえ照り返す
かなり中ぶらりんな秋だったら 名のある月がうかんでるっぽくない

2011/10/09 (Sun)

[146] #0146
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ユメはなんであるの
それは心の餓えや渇きを満たす為なんだ
たべられるんだね ユメってだれでもすきなの
そんなに綺麗じゃない夢に疵つけられたら厭気がさすんだ
あぶないんだね ユメはどんなかたちなの
その場での状況に応じて脹らんだり孔が空いたりするんだ
すごいけどふしぎだね ユメっていつごろとれるの
そもそも季節を問わず収穫できて余った夢を貘が戴くんだ
ありがとうバクさん

2011/10/09 (Sun)

[147] #0147
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だって軟禁されリンチに脅えてる獣の気持ちは
はちきれる程にバイアスの囚獄で凍り付きそう
うっかりアルカロイドを摂取した狂人みたいで
でもバトルアックスが脳髄と虐待をかち割りゃ
やくざなピグマリオンの鎖をも切断する凶刃へ
へばる心で渦巻き暴れるペアレントを殺すなど
どうせトラウマの迫害に襲われて爆裂する辱だ

2011/10/09 (Sun)

[148] #0148
詩人:旅人モドキ(左利き) [投票][編集]

うっすら明るい白銀の丘 芙蓉の花は鮮やかに耀いて浮かぶ
忙しなく鶉が翼をはためく姿 慌ただしく旋回しながら宙を舞う
丘の稜線に沿って揺らめく様 狭苦しさと戯れては迷宮でもがく
空を眺めれば雲雀が躍る道 翔びながら謳っては独壇場を誇る
釣りを楽しむ大男の愚かな頭 錆び付いた竿を持って糸を垂らす
航路につき釣り禁止との事 はっきり看板を見たけれど怯まぬ
そして謎が秘密をもたらす罠 橋脚が浸かる珊瑚礁の海は波立つ
哀愁を帯びた闇にたゆたう翳 満天の星がまばたいて白魚は游ぐ

2012/01/14 (Sat)

[149] #0149
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おれを捕らえて放さない

ただ真っすぐに突き進んで

おれの行く手に垂れ込めるは

また痛みに刺し貫かれても

おれが持つのを忘れると

やや荒くなり図らずも弾み

おれに降り懸かって踊り出す

はや過ぎ去ろうとも刻まれ

おれと卵が立ってしまいそうだ

2012/01/14 (Sat)

[150] #0150
詩人:旅人モドキ(左利き) [投票][編集]

カヴァのせいだってば
眩しすぎる きみを直視できないのは
鳴き沙にさえ戯れてしまうから
眠れる獅子をも きみが起こしちゃうんだ
芭蕉布を腰にまとってさ
謎めいた虚像に対してさえ きみの想いは膨らんで馳せるのか
頬を染めた温もりが伝うのかな
蜃気楼の涕で零れるメロディ きみも肌理が細かな妖精のまんま
きみは絶え間なくうねる宇宙の渚

2012/01/14 (Sat)
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