詩人:旅人モドキ(左利き) | [投票][編集] |
巨獣を飼いならせず
つい野放しにして仕舞いがちだが きみは徒に暴走する性を可愛がり
抑留する気には全然なれない
はるか時の彼方へと追いやられて 滅亡されたと言われる遺伝子でも
欠片が受け継がれ大空を射る
けれど鳥影へと目を凝らそうとも きみの暑苦しい感傷は充たせない
残像すらも重ね合わせられず
しばし八方ふさがりの現状を憂い いかに一発で打ち破り風穴を開け
粘土では象れない秘策を宿す
やがて魂ごと育まれる妄想の果て まさに膨れ上がる塊で彫刻を築く
情熱を懸けひたすら没頭なら
もはや跡形もなく削り落とされて けして息を吹き返さない運命にも
不屈の心にて抗えば再生へと
かつて君臨している様を復元させ きみが思い描ける世界へ滑り出す
活気あふれる技で飛躍すれば
ふわり漂流して行く夢幻を乗せて まるで詩人まで道連れにして進む
夜更かしする翼竜へまたがり遊ぼうか
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愉快げに振る舞うきみがいて
それを知っての反応かな
傘を差してもずぶ濡れな
冬服を脱ぎ棄てるような
なんだか白じらしい空気だな
悲しみの伝う手
おもわず洩らす大変だよ
弱音として受け止めるよ
でも頼れる仲に生ろうよ
我慢せずに零してくれよ
なんて言葉を口に出せるはずもなくて
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ざっくばらん
語り手優位に尽きるからって
すっかり舞い上がっちゃって
聴衆に聞く耳を持たなくって
やっぱり釘を刺されまくって
意に介さず突き返しやがって
けんもほろろ
謝りたいと頭を下げちまって
はっきり申し訳が立たんって
軽率な言い種は控えたいって
ぎっしり心に詰め込もうって
遊び人根性で宴へ臨もうって
のべつまくなし
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社会というジャングルでおれだけが当て所無くふらついてる
どうしようもなく全身にプレッシャーが襲い掛かる
けれど何時かはきっと埋めてリセットした
実らないラヴさえも乾いた風に吹かれ掘り起こすおれまでも
けれども何時の日かイリュージョンにも似た霧の彼方へ
レストハウスを目指そうとおれまでもが突き進む
込み上げるスピリッツにより改めて原点を見つめ直し
夢魔とデイドリームの境目にて揺らぐ有明の月よ
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うらないなんてふれこむなら
るふしてるとおもってるきみへ
はねなどのばすならばねたばれさ
すこぶるむしゃぶりつくかぶと
つっぱねられてもわらうなら
るりにかがやくおりづるいりの
にぎやかなはこにこめるはつこい
あっさりふられたそがれるおれ
りでわりきれずわらわずたえ
詩人:旅人モドキ(左利き) | [投票][編集] |
音を楽しんでこそ音楽なんだって 何を今更そんな話なんかしてんの
頭で考えながら言葉に乗せるより 昔っから味わってる感覚だろうし
身も蓋も無くて退屈だと斬っては 歯に衣を着せずにきみを論破する
詩よりも歌がきっと先に存在して 揺らめく感情の弦など弾くならば
紡がれる官能の糸で布を織るなら 波は合間を縫っておれも懐を述べ
蜜までたっぷり含む一雫など吸い 言の葉にも乗せて歌声が響けばと
哀れな器も怒れる刃も旋律に変え 口ずさむ音楽で奏でてくれまいか
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すくすく育む意気でゆこう
積み重なる思いを下敷きとして 塗りつぶせる筆など見当たらず
接合して生まれる厚みに加えて 影に寄り添える色鮮やかな力を
命が狂わしく回る渦に直面して 余りの恐怖で立ち尽くそうとも
沸き起こる声援を背中に受けて 昇る陽光に向かい言い聞かせる
せっせと希望の種をまこう
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相も変わらず俄か雨が頬を伝い掛けながら
どばっと溢れ出そうな川をせき止め祝いの桟を渡す
ずっしり積み重なる思いで笑いも摑み撮り
朝から晩まで幼なじみは寝ても覚めても同じくって
さんざめき花を咲かす飾りなど贈り忘れる
甘い城から間も置かず 仄めく松には枝が萌える郷へ
詩人:旅人モドキ(左利き) | [投票][編集] |
星の欠片よ降ってこい
みんなの懐へ飛びこんで
スピリッツに酔いを潤ませ
月が露わとする凹凸やら
それぞれ違う心意気も
グラスで飲みほせば
陽だまりの民だと
どちら様か申しては
ジャンボな旅立ちなど
地から舞い上がっていけ
なんやかや大概そうだ
アワトリックスター
詩人:旅人モドキ(左利き) | [投票][編集] |
美へ木魂する清さよ
銀鈴を鳴らすような声や
強かさで飾る笑みすら
悩ましげに色めき魅了する
幻影など解き放つと
訪れる心地も晴れやかな
活気あふれる街角にて
薫り高く舞い散る花びらが
移ろう海風に流され
旅立ちを告げるこの時は
春空に漂う雲みたいで
何だかほっと一息ついたり