詩人:旅人モドキ(左利き) | [投票][編集] |
おれにも架けたい物語がある
時計の針を巻き戻しちゃえば セピアに色あせた記憶が巡る
きっと産みの苦しみも共有する
音楽に携わる人の声も耳にし ポテンシャルを引き出される
きみの波は揺れ浮き沈みする
甘ったるくもほろ苦い想いで ピンチに陥っても前へ進める
人としての情など放り投げる
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青い空の真下で
鋭敏なる感覚を研ぎ澄まして
乗り込む高台で
重ね着する長袖など脱ぎ捨て
歩き回る途上で
朝に見そびれる劇も鑑賞して
涙が伝う場面で
同じ郷里である人まで光って
奇な縁の解読で
自ら仕掛ける逃避行を演じて
舞い戻る頃合で
弓なりに欠ける月の精なんて
開き直る芝居で
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きみは群れに腰を下ろし安住している
それだけに飽き足らず孤独な者へ
やたらめったらに矛先など向ける
たっぷり刺しまくれば満たされたかい
ここぞとばかり数の力を振りかざせる
あからさまな嫌がらせに明け暮れては
わるびれず身勝手だと決めつける
きみだってわがままな動物なんだよ
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妖しき面影
霧が淡く視界を包み隠せば
幹までも揺らし轟く春を告げる風に
数知れず巨木に花は一斉に咲き誇る
おれは花の嵐へと最前線から
最後尾までも さみしく一往復
ぱっと頭上へ目を留めれば
うなる突風で乱れる大輪の花よ
青春賦が都の野原で二昔前に
月影も届かない真っ暗闇でも
花弁の嵐になり吹き荒れ
ららら 一輪が実る 妖しき面影
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きみも乗組員だなんて笑えちゃうのさ
この客船で巻き起こるドラマを巡って
やっとヒロインなんだと自覚するとは
きみって案外うっかり屋さんなのかも
とっくの昔に出発進行のサインを送り
そして現時点もバックで操る鬼とやら
きみに恋心ごと奪われ宝箱まで手放す
いわば天空を舞うブランコに魅了され
つい涙のピエロなど熱演する茶番劇が
きみの胸にも突き刺さり共鳴したまで
うつろなコインが浮遊だな隣でそっと
ささやこう銀河宇宙のホウプめってね
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とある案内図の左上にある区域へと
つながる道筋などを見つけるべく進みつつ
げびた笑い声ならば無視するも眠たげ
きらりと光る特等席にて休息する夢をも胸に抱き
だらしない性分なんか置いといて歩き回るんだ
いうなれば胡蝶の夢など追える人として発破を掛けたい
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青ゆずを飲みほそう
渇きなど潤せば原材料も確かめる
想定外にもぶどう入りで面食らい
館で宴を開催する大物には敵わず
先頭で走るのは互いにゆずり合い
全方位へ続く星空に飛躍と思わず
鳥は見えないし鳴き声も届かない
居ても立っても寝ても起き上がる
ゆず炭酸も飲みほす
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能あるクマタカが天高く飛んで
おれは行方を目で追い羨むだけと
決め込みながら風に吹かれてく
この胸に抱く焦りと悔しさが
見ず知らずの誰かにも伝染して
また情けなさに拍車が掛かりそう
旅など続ける心意気に突き動かされ
きみも踊り場で活躍したいのかい
世に羽ばたくウサギフクロウよ
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島みたいな基地 島みたいな基地 島みたいな基地
恨みも感謝もしないとの脅迫状
基地だらけの島 基地だらけの島 基地だらけの島
時効が無いならば迷わずに撤回
島みたいな基地 島みたいな基地 島みたいな基地
前者のみ実践できず血走る目玉
基地だらけの島 基地だらけの島 基地だらけの島
協力はしても服従はしない立場
島みたいな基地 島みたいな基地 島みたいな基地
承認を得ず話し合いもせず通達
基地だらけの島 基地だらけの島 基地だらけの島
涙など追放され根に持つ浮浪人
島みたいな基地 島みたいな基地 島みたいな基地
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港を眼下に見渡せる特等席にて きみ達は仲むつまじく憩い語らうのさ
はるか沖へと視線を向けるなら まるで深い森の上空で舞ってるようだ
海原が波に揺れ口笛を吹くきみ その出会いのために密漁船にも乗ろう
きみは今更になって気づいたよ とある旅人が心で巣くっているんだと