詩人:旅人モドキ(左利き) | [投票][編集] |
たまには上を向いて歩こう
きみと丘の上にある公園で 裸足のマスコットってなんだと語らう
なかなか終わんない夏休みの宿題とやらも忘れ
はるか視線の向こうでは砂浜に パラソルがぽつんと立ち尽くす画も
あったりして空色にトロピカルな柄の浴衣が踊ったり
すぐには散らない花が咲いたりで 幻のプラネタリウムにて駆け落ちたね
これこそ成り行きに任せる展開って話だけど
ぎゅっと手をつなごうかってタイミングに 乗り遅れる引っ込み思案は無邪気になって
そのついでに上を向いて歩こう
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三百六十六とおりのパズルを紐解いてみたい
自由研究ならマジシャンにでも丸投げしちゃえ
どこかの人工衛星がランデヴーするよりも早く
こだまする一匹狼のヴォイスに呼応して吠えろ
世界史に刻まれそうなギャンブラーは情勢を読み
三日月も眠るカクテルに濡れた頰でいまだ醒めない
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おれは夢幻の塔にて冒険すると ちゃっかりヒントを盗み見ちゃうけど
あえてクリアせずに去ってしまう遊び心も発揮する
だってアリバイ作りという目的だったら 果たすのに成功したもんだから
なんで読書感想文なんかトライしなきゃなんないのって
いつも不満なスピリッツであふれ おれの言葉に対する苦手意識は根強い
やたらしつこい雑音をシャットアウトかつ冷凍するとして
この地域を彩る風習ならば部外者で なかなかコアに入れずに踊りを傍観する
五輪も咲き誇る花が映る大海原と星座とのコントラストだな
そのラインナップから深層にまで潜ろうとするが 思った以上にしょっぱくって中断を余儀なくされる
人混みの騒がしさに埋没しそうな声がこぼれ落ちて
やけに街はトラップがここかしこに設置され 網をかいくぐり時代すらも先走ってけ
きみの知らない六大陸から物語も図に乗るんだよ
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けしからん爪牙をも抜かずに活かせるフェスならば
惜しくも参加資格が得られない負のスパイラルが突破口だな
メビウスの帯みたく表裏一体な空飛ぶ絨毯で浮き足立つスリルに慣れ
標高一万尺のポップなかき氷に登頂する決定的瞬間を撮ろう
琥珀色の液体が苦くてマグカップのとっても温まる
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残りものにはオムライスがあったりもして
ハウスにして甘美じゃない実がなるアウェイも完備とはリーズナブルだ
転校生のメンタルをまだ引きずって快刀乱麻を断つハンティングも試みろ
大好きなんだってチープな肉声でもダイレクトに伝えたかったよ
ラッキーだよって心の底から感謝を届けたいんだけど
たとえ世界へ飛び出したってもっと会えない人が多くなっちゃうんだもん
初恋のステージだった校庭を駆けまわる児童らにおまじないをこっそり掛けたくて
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秋の彼岸も過ぎサドンデスの呪縛へとどめを刺し解き放たれる瀬戸際
逆襲を狙いインプットに努める作業員が書庫を漁るスタイルこそが荒れ野原
半生たらい回しの刑に処されてもパイロットがおれを祝えと要求しアンコールまで大合唱
出奔の刻を告げるビートが鳴ると死にもの狂いで脱走する判断がターニングポイントであると反響
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校舎の壁にある落書きへ質問をつづる登竜門がきっかけで発案したっけ
おれとは過半数もの時間を費やす同宿の身か
特有な存在感を利用して憤りも代筆してみせる
くすぶる重苦しさが漂う暗い血だまりを想像しない連中は裏切りに値するだろう
幼くして愚かな戦闘による惨劇での傷を放置された者たちへ
そんなの憎んで当然だし自分を責めて悩むだけ損失だって思うのだが
必ず逆転への好機が訪れるとの信念から快進撃は始まって
ちっとも魂の回復を手助けしない環境こそが不健全だと断言してやるよ
命懸けの災難に遭うと生き残るために正面から立ち向かわなかったから
きみの才能を認めたがらない封鎖された縁など出し抜いて離反するまでだ
精いっぱい応援する覚悟で味方になりたい
まぶしく心もとない希望は意地でも捨てないで
雪辱を遂げても笑顔でいられるのかを真剣に考えて実演しろ
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川ぞいを旅すると風の妖精といあわせる
急に手を引っぱられて駆けだすんだから
面くらいながらも楽しそうに流され
光りかがやく橋のまんなかに人影があり
渡ってゆけば集まって仲よくもなる
向こう岸へ行きたいと告白すると元気づけられ
掌の温度を確かめながら振りかえってみる
心なしか微笑みの奥に涙をしまいながら
別れるいさぎよさと懐の深さに憧れるばかり
声に乗せてもありがとうじゃ足りない宝箱も贈られたら
想いの糸をつむぎ続ける伝説の勇者だと思うこのごろ
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図星であったシンクロニシティやあてずっぽうな魔方陣を
成り立たせながらもターキーを目標にして球を研磨する
痛快なまでにウェイヴを繰り返す現象に酔いしれる宴は
底が抜けるほどのロングシュートで空路も渡り魅了され
砂時計がたまらない最寄り駅にてプロロウグだの鳴り響く
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うろこ雲に包まれて 芳醇な香りなども味わおう
きみの真っすぐな想いが心をくすぐるんだ
器の大小でも競おうか やっぱり悔しいから棄権するよ
でっかい満月の浮かぶ宵に閉店を知る気持ち
割り切った顔をしてみせても すっきりと解決できない根が絡まり
おれには整理しきれない頭痛の種が机で眠れる
多感な季節を振り返る歌が まさか今頃になって手渡されるとは