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旅人モドキ(左利き)の部屋  〜 新着順表示 〜


[125] #0125
詩人:旅人モドキ(左利き) [投票][編集]

うっすらした影が左まわりに 南から東へと移ろうころ
心もち太陽が近い街にて きみは新たなる発見に目をみはる
そっと寄り添う二羽の鳥がエサをついばみ 穏やかな陽光を浴びる場面がまぶしくて
夢中になってじっくり観察してしまうきみ まっ白な翼で首は黒いが口元には赤のアクセントもある
それがスワンという名前だなんて知らなかった 越えてはいけない一線なんて言葉も
再会を願いつつお互いに手を振りながら しばし旅立ちを惜しむだけが別れではないと
ただきみが実感していた事といえば 息苦しさと頭痛に悩まされる土地だという思いだけ
絶えずまわるホシで繰り広げられる はかないドラマの最終章には囚われず
いつも回転木馬に乗っかり続ける 将来など考えて不安に陥るワケもなく
薄暗くなるに連れて短い夜の訪れを肌寒さが伝え いつしか世界とのつながりをきみは求め始める

2011/01/06 (Thu)

[124] #0124
詩人:旅人モドキ(左利き) [投票][編集]

おれは見ていた 夜を徹して おれの目の前で きみが酔いつぶれる過程を
おれは目撃した 明けすけな空騒ぎで 血潮が飛びちって更に 降りそそぐ場面までも
ある時には詰めより または離れさり 続けざまに血煙をあげる瞬間さえ見とどけた
片時も寝ず きみは酔いどれ きみは酔っぱらい おれを蚊帳の外に置きっぱなしで

2011/01/06 (Thu)

[123] #0123
詩人:旅人モドキ(左利き) [投票][編集]

あれは鈍器なんだ
鋭利な刃も 発射される弾も
無いからって 侮ったら駄目なんだ
固くて重たい 球状の塊を丸ごと 思いっきり石頭にぶつけたくなる
それが普通なんだ
人には秘密が 収蔵される場が
画になって装飾され 他者とは趣を共有しないから
何回も繰り返し 損壊を試みたって 打ちのめせないんだ

2011/01/06 (Thu)

[122] #0122
詩人:旅人モドキ(左利き) [投票][編集]

びしょびしょに濡れていたのに
さらさらと黒髪をなびかせ
つるつるで白い柔肌を
くねくねと揺らす
ふわふわで艶めかしい
きらきらと照り返すくびれ
ぴちゃぴちゃに弾ける乳ぶさを
ほわほわと両手で鷲づかみ
ぷるぷるで妖しい唇を
れろれろと吸えば
ふらふらで熱い裸体に
むぎゅむぎゅと身を沈める
がらがらに喉は渇いてきたけど

2011/01/05 (Wed)

[121] #0121
詩人:旅人モドキ(左利き) [投票][編集]

セツナサイテ
いつでも胸に居座る きみの影を捜しさまよう
あの雑貨であふれる店には きっと約束を置き忘れている
きみとの長話に花が咲く日から ふたりの仲を裂いた時のいたずらを想う
たどり着くのに閉鎖とは この陳腐な願いは射通せないと気づく
セツナクサリ
なごり惜しくも舞い戻る間際で そぼ降る涙雨に出くわす
ぱっと水色の傘を開くと きみへの追憶がこみ上げて漂う
きみから贈られた形見だと つい今まで心から離れ去ると知って揺らぐ
あの懐かしい感情が保てるなら ずっと未来まで宿せる魔術すらも欲しがろう
セツナイマダ

2011/01/05 (Wed)

[120] #0120
詩人:旅人モドキ(左利き) [投票][編集]

きみを一息に飲みほしたいと思う
高みを目指して真っしぐらに進む
きみは大口を叩く泣き虫だけれど
二番煎じを厭がる負けん気は強い
きみの夢にこだわり過ぎるあまり
失敗を省みない言動に興ざめする
きみが何だか甘ったるい焙じ茶で
雁ヶ音を入れても濁って見えるの

2011/01/05 (Wed)

[119] #0119
詩人:旅人モドキ(左利き) [投票][編集]

とある波止場で はるかな星に見とれ
ほのめく朝なぎを心待ちにしよう
ぬれ渡る海原を ちっぽけな灯台が照らして
きらきら光が波打つから
まだ帆船は がっちりと港に係留してある
やがて水平線の向こうで遭遇したら
どうするか考えてみる まるで突風みたいな
あてどない出会いと別れさえ
きっと原動力だから しっかりと帆を張ろう
だだっ広い大洋に浮かぶ宝物を
すっぱだかで喜べる さすらい人であれ

2010/10/07 (Thu)

[118] #0118
詩人:旅人モドキ(左利き) [投票][編集]

さっそうとエコが現れた
七つの海で珊瑚が殖えると
ごみの山が埋蔵金になった
ぐるぐると渦を巻いてエコが現れた
世間にもてはやされるエコ
自然を救い上げて 生命を近寄らせるエコが現れた
エコ贔屓かい
おれを捕らえろ おれを捕まえろ
おれはエコの獲物で エコはおれの狩人だから
鳴り響かせろ 撃ち込んでみろ
傲慢さを注入しろ 有頂天になる病を発生させろ
麻酔銃をちらつかせエコが現れた

2010/10/07 (Thu)

[117] #0117
詩人:旅人モドキ(左利き) [投票][編集]

本場に立ち向かうきみ達が
みなぎる自信を ほとばしる力に変えて
輝きをいかんなく放つ
そびえる頂点を しっかり踏み締めようと
激しくぶつかって競い合う
あの感動を越え たくましい成長を遂げれば
打たれ強さもつかんで
きみ達はともに ひたすら腕を磨きどまんなかを貫く

2010/10/07 (Thu)

[116] #0116
詩人:旅人モドキ(左利き) [投票][編集]

コップのなかの嵐につきあってる暇ねえんだよ
菅笠かぶって雨やどりなんて決めこんでも 鳩がピストル食らっちまい沢が氾濫してんだ
谷でつったちゲリラ豪雨あたってる仙人が 顔ほころばす紅蓮の咲く源泉であったまりゃ
丸だしでぬるま湯につかるとは青天の霹靂だなあ

2010/10/07 (Thu)
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