笑むのは薄桃色 さんざめく花びら丘に風吹くころ 謎めいた恋文が届くちぎれた昨日を 幾重にも結んでは巻け真意を測りかね 美術展の海へ漕ぎつける絵筆を手にとり 変わらぬ思いをも描きだせほとばしる熱情 しのび泣きの声に感極まれば宛がなき水彩画 同じ顔色の空で奔放に舞いこみ
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