詩人:旅人モドキ(左利き) | [投票][得票][編集] |
大海原が 沈みゆく夕陽の光を受けて
ひとすじの輝く道ができる
大空には わた雲がいくつも浮かび 白と群青のコントラストをもたらし
にじんで見える水平線のかなたで交じりあう
きみが大切な何かを失っても すべてが終わるってことじゃない
かすかな希望でも きっと残っているはずなんだ
それなのに きみは世界を見捨ててしまいたくなる
世界がきみを見捨てちゃいないのにね
やがて頭上には 満天の星がひしめきあい 夏の大三角やアンタレスに
きみは心を奪われる
ほら美しいきらめきが だいじょうぶだよと 語りかけているようで
きみは元気づけられ 新たな旅路を歩むだろう
あやしげな月のたたずむ夜空に
せめて一発は でっかい花火を打ち上げてみようか
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