詩人:旅人モドキ(左利き) | [投票][編集] |
零すとて 自らの美しさを高らかに語る后
一つとて 麦かりを告げるも沈むに遅き者
二つとて 燃え立つ鬼たちが打ち鳴らす鼓
三つとて 極めて勇ましく若き人の吹く笛
四つとて 月の怒りをも買って海に漂う器
五つとて 翼を開いて空へ飛びだす鳥の尾
六つとて 歌い手が奏でる琴の音に酔える姫
七つとて 幼い子を養う乳を携える運び屋
八つとて 潤んだ眼で猛りながら駆ける足
九つとて 心の大らかさを放って旅へ導く獣
十とて 帆を張って進む船に乗りこむ友ぞ宝
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