聖なる花は朝こそ咲く冬芽から息吹を感じて 刻まれる葉の印も探す飛ぶ鳥も落とす勢いで 夜空を滑る星の行方や半月に宿る移り気すら 脈を打つ胸の高鳴りへ駆け登る機運に乗れば 丘陵の傍で眠る道標も文字を触られて目覚め 読み解かれる暗号こそ聖なる花は傘をも抱く
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