今の感情をしみじみと飲みこめば 悔し涙の味わいに触れ舌なめずり誰彼かまわず辛苦も吐露するのを 何食わぬ顔で非情だと痛めつける淡く吹く流れに乗れる渡り鳥たち 山並は波打って着せるは濡れぎぬ気味が悪いほどの愛に萌える若芽 秋に飽きて呆れるなら商いに悩む
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