絶え間ない拍手が重なる桜と紅葉が色とりどりに同居する公の場で野心が露わになる図らずも油断して下克上を表明する焦りと不安で舌がもつれる恋だの愛だの能弁に語りたがる人の情けをも活用して操る行き当たりばったりにも程がある絶え間ない残響が聞こえる
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