青い空の真下で鋭敏なる感覚を研ぎ澄まして乗り込む高台で重ね着する長袖など脱ぎ捨て歩き回る途上で朝に見そびれる劇も鑑賞して涙が伝う場面で同じ郷里である人まで光って奇な縁の解読で自ら仕掛ける逃避行を演じて舞い戻る頃合で弓なりに欠ける月の精なんて開き直る芝居で
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