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旅人モドキ(左利き)の部屋


[244] #0244
詩人:旅人モドキ(左利き) [投票][編集]

妖しき面影
霧が淡く視界を包み隠せば
幹までも揺らし轟く春を告げる風に
数知れず巨木に花は一斉に咲き誇る
おれは花の嵐へと最前線から
最後尾までも さみしく一往復
ぱっと頭上へ目を留めれば
うなる突風で乱れる大輪の花よ
青春賦が都の野原で二昔前に
月影も届かない真っ暗闇でも
花弁の嵐になり吹き荒れ
ららら 一輪が実る 妖しき面影

2015/04/05 (Sun)

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