けして実らぬ想いですら抱えては 寝っ転がり仰ぎ見る港の青天井かこんなに暖かくなって薄着しても 春が来たものか首をかしげる者でただ渦を巻きたがる群衆の波まで 割ってどういう意味だって青年がお気に入りの果実にでも尋ねれば 鬼才と満天の星とが面と向かって
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