詩人:旅人モドキ(左利き) | [投票][編集] |
エスプレッソの苦みで 思わず顔をしかめるのは
きみが飲み慣れていない事を 如実に物語っているのさ
摩天楼に輝く夢幻が はかなく砕け散ると予期せず潜伏だ
インフルエンザが本来 鳥の伝染病だなんて知らない
から騒ぎの空しさを考えず 暴動ならば鎮める愚かさが消えるか
新たな城都へと足を運ぶのは 荒野での寂しさを紛らわすため
ギヴアンドテイク求める人類の心は 進化の性と調和する社会を築けるか
はるばる大海原をきみが渡り 喜びと希望の岬にたどり着く
生ごみをカラスが路上でついばみ きみの脳にトラウマが突き刺さる
ウイルスが襲撃し始める前夜 どす黒く暗雲の立ちこめる街で
かつて行われた隔離の被害者が 遠い異国のトップ革新に胸を躍らす
退く元首に投げられる靴の脅威 独善に逆らう兵器は共鳴を呼ぶ
パンデミックが乱舞してきみは 風としゃべれそうな気分になる
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