詩人:旅人モドキ(左利き) | [投票][編集] |
蒼い心をゆずれなかった
おれの鼓動をぶつけたいのさ
まだ胸にしっかり灼きついてるよ
きみが伝えてくれた深い歓び
お互い酔っぱらいだった
はしゃぐ振る舞いに惹かれて
それとなく幸せな気持ちを話せば
ちゃんと受け止めたきみから
まさか感謝されるなんて
この手で完成させた贈り物を
さりげなく渡すおれの暑苦しさを
まっすぐ捉えて放さないきみ
やがて大人っぽさが漂い
あどけなさを脱ぎ捨てたのか
その物腰が柔らかすぎて魅せられ
たかぶる感情を持て余しては
ずっと空回りしてたおれ
もう逃げも隠れもしないから
きみへの熱烈な叫びをぶちまけて
あきらめは決してしないんだ
おれの揺るがない決意を
ここで引き下がらずに語るよ
ほとばしる汗と涙の結晶に加えて
碧い心をゆずれはしなかった
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