きみを朱夏と呼ぼうひっそり咲く あの月下美人がささやく様に 告げたから 欠ける太陽とすけて見える光の 弓が射る矢文はあても知らず自由へまばゆい雲海をも 突き抜けてゆくまっ白な 空でさえも 奔放と名づけたらにじ色に染まる 地平線への足跡がそよ風を今つむいで
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