きみの無念をはらす時だ舟さえぶっ壊してしまえあんな夢など恥ずかしい海の上でふたり揺られておれは沖合を眺めてたつ雲がおおうまっ白な空になぜか数えきれない鳥が群がり羽をやすめず舞うきみは恐怖で顔をゆがめ叫びごえを残して倒れるおれが紅唇を虐げるのか宵を彩り大輪の花が咲く
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