俺は天才の間に生まれた 生まれつき片目が見えない子供として 完璧主義者の母は凄く落ち込んだよ だから母に認めてもらいたくてピアノを始めた これだけは誰にも負けない自信があった でも一人の変わった転校生がきて俺の自信は一気に打ち砕かれた 悔しさと意地を殴りつけたような俺の演奏とは違って そいつの演奏はあたたかかったんだ 俺は気付いた天才にはなれないって
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