詩人:那薙 | [投票][編集] |
いつも不器用な
貴方の
愛の囁き
全然言葉になってないし
意味だってわからない
でも
貴方の言葉
何故だか暖かくて
傷ついてた
心に染みて
私は
涙が止まらなかった
詩人:那薙 | [投票][編集] |
『短気やなーお前は』
僕は言った
ちょっと
お茶を取ってほしくて
頼んだだけなのに
君はめんどくさいって
怒るんだ
「短気ちゃうわボケ」
いや
怒ってるやん…
『はいはい』
僕は自分でお茶を
取りに行った
でも僕は知ってるよ
君がいつも
怒った事
後悔しているのを
申し訳なさそうな顔を
してるのを…
なんで自分は
短気なんだろって
なんで素直に
僕の言うこと
聞いてやれないんだろって
なんで
謝れないんだろって
ほらまた
後悔してる
「…っ」
あほやなぁ
『はい、お前の分』
お茶と腕を差し出し
君を抱き締めた
「いらんわあほっ」
『本間短気やなーお前は』
「短気ちゃうわボケ」
君は泣きながら
笑いながら怒った
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こんなにも
好きなのに
この気持ちは
届かない
君にはたくさんの
光が
僕には誰もいない
闇が
待っている
君とは別世界
決して結ばれることは
ないんだ
でもいつまでも
君を愛し続ける
この胸に秘めて
暗いとこで
密かに光を求めて
誰にも気付かれぬように
密かに君を求めて
いつか
また光を浴びたいんだ
君を感じたいんだ
だけど闇は僕を
逃がさない
君を愛してしまった
この罪は重くて
歩けなくなった
光は僕だけを
照らさない
闇が僕を
隠すから……
早く見つけてね
僕はここにいるんだよ
ずっと君を
待ってるんだよ
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君がむかつく
うざい
大嫌いだ
でもこれは
嫉妬なんだって
気付いた
君が
大好きだからって
あいつと
喋ってるから
むかついてるって
気付いた
君が大好きだよ
だから
大嫌い
むかつく
うざいよ
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今日もこの部屋は
ざわざわ
騒がしい
何を言ってるのか
僕にはわからないけど
みんなみんな
僕に何か言ってる
僕には何もしてやれない
何の力もないんだよ
そう言っても
みんなみんな
助けを求める事しか
できないんだ
みんなみんな
何もできない
死んでも楽には
なれないんだ
だって実際
この部屋では
毎日みんなが
叫んでる
ほら、今も…
「………!!」
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うちの母は
子供のわたしに
すごく甘えてくる
わたしは
いちいち抱きついてくる
母をうっとうしく
思っていた
でもそれは
母が子供の頃
誰にも
甘えられなかったからだと
気付いた
両親にいつも怒られ
何も面倒はみてくれず
愛されなかった
母
だから今わたしに
甘えたいんだね
気付かなくて
ごめんね
これからはいっぱい
甘えていいよ
なんて考えてたら
また母が
いつものように
抱きついてくるから
頭を撫でてあげた
母はびっくりしていた
そして泣きそうに
なりながら微笑み
「ありがとう」と
言ってきた
『……おん』
わたしは
泣き顔を見られないように
母を強く強く抱き締めた
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遊びはあたしより
恋人が優先
約束も恋人が邪魔して
破られちゃう
当たり前だよ
当たり前?
当たり前なのかな?
寂しいよ
やっぱり
恋人の方が大切?
恋人が一番
なのかな?
あたし達の交換ノート
いつから
あたしのところに
来なくなった?
恋人との交換ノートは
毎日続いてるのにね…
ねぇ、早く
あなたと恋人が
別れる事を望むのは
やっぱり
いけないのかな?