ホーム > 詩人の部屋 > 流☆群の部屋 > 大きな人、小さな君

流☆群の部屋


[123] 大きな人、小さな君
詩人:流☆群 [投票][編集]

大きな人が好きだった

あの太陽の眩しかった日
君の右手と私の左手
同じくらい
絡んだ指
頼りなく細く


大きな人が好きだった

私のお気に入りの赤い靴
かかとの高いサンダルを
特別な日にはこの靴を
歩く二人は肩並べ


大きな人が好きだった

あの雪の降った日
ずっと抱き締めててくれた
寒くないように、寒くないように…


大きな人が好きだった

私の全部を丸ごと包んでくれるような

大きな大きな人が好きだった



今私の隣りに寝ている君は

決して大きくないけれど

私は知っている

君の大きな優しさを


私はいつも包まれているね

ありがとう


だから今日は
君を包んで寝ようかな


ずっと朝まで

離れないように

2005/09/26 (Mon)

前頁] [流☆群の部屋] [次頁]

- 詩人の部屋 -