ホーム > 詩人の部屋 > 鍵の部屋 > 投稿順表示

鍵の部屋  〜 投稿順表示 〜


[1] 影踏み
詩人: [投票][編集]

あの頃は、
明日が未来で、
朝目が覚めると何か新しい事が起きると本気で信じていた

今日は何をしようか?
明日は何処に行こうか?

そこには長い長い一日の物語が待っていた

それが、いつからだろうか?
明日は今日と変わらない考えて
来月再来月の予定ばかりを追っている
今日に
明日に
希望をもっていない私達には一日はとても早くて
気が付けば一ヶ月過ぎ
一年が過ぎ
今年もあっという間だったと振り返る


今日は何をしようか
明日は何処に行こうか

昨日は何処に行ったのか・・・

2006/11/11 (Sat)

[2] 限りなく透明な雪
詩人: [投票][編集]

朝、理由もなく目が覚めると
そこには冬が訪れていた。
開けっ放しのカーテンの奥には
どこか白っぽい空と景色が見える
それに庭の木々がその気温を伝えてくれる気さえする

冬の空
冬の色

寂しいくせにやけにクールで
肌が痛いくらい寒いのに
何故が
そこには温もりがある
嫌いになれない・・・
違う
何故だかとても愛らしい
そう私が一番好きな季節

また、だんだんと

限りなく透明な雪が降り始め
街を冬へと誘う

透明な雪は私の心さえクリアにしてゆく

ふと

素直な思いが口にでる

『 』


きっと実家の庭には
白い雪が降っているのだろう

2006/11/15 (Wed)

- 詩人の部屋 -