夏の涼みに、社叢、砕石道、椋の馨り、水辺に浸ける白い踝川面の水黽に気を取られ奥手な椿の刺繍をあしらった白いワンピースの裾強かに濡らす微かに響みた微笑みと飛沫の音が相まって君の機嫌が良い事に倖せを感じる寒蝉が日暮が謳う万葉集私と君の名も糺ノ神にまかせて
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