雨の中傘もささずに立ち尽くす。雨のせいか 涙のせいか顔も見れず沈黙だけが過ぎてゆく『行かないで』と 最後に愛してた人の背中に触れた時、いつもの大きな大きな温かいぬくもが 冷えた指先に伝わってきた。泣き叫びたい。張り裂けそうな胸をこらえて愛した人の背中を押した
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