詩人:メグル | [投票][編集] |
上手く話せない自分が情けないよ
こんなにも近くにいるのに
思ったことの十分の一も伝わらない
何故だろうね 声が出ないんだ
喉まで迫ってくるのに 飲み込んで
そしてただ君を目つめているんだ
おとぎ話の人魚姫ですらなれない
離れていく王子さまを目に泡になる事も出来ない
そもそも僕は男だからなれないんだっけ
君との距離 15センチ
物差しと同じ距離なのにすごく遠いんだ
まるで違う惑星から見てるみたい
あぁ背中を向けているから当たり前だね
ねぇ こっち向いてよ
話がしたいんだ ほんとだよ
もう逃げない 君の目から
違う誰かが映るその目から
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君はとても強いよね
挫けないし 涙すら見た事ない
僕が少し物足りなくなるくらいに
君はとても強いんだ
それでも僕は君を守るよ
僕の力なんて必要ないと思うけど
必要とさせて見せるから
だから今は隣にいさせてね
何だろな この気持ちは
丸いんだ この気持ちは
柔らかくて 全て包めそうな
温くて 君すら包めそうな
そうか 僕はきっと
君がすごく好きなんだ
大切なんだね 大事にしたいんだね
気付かないかい? 分からないかい?
あぁ そうか
伝わらないよ 言葉にしなきゃ
今から君に言おう
洒落た言葉なんて思い浮かばないから
ただ僕の気持ちを
まっすぐに まっすぐに
「大好きなんだ」
伝わればいいな
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人は死ねば
灰になって消えるのだと思っていた
今までしてきた全てが失せ
人の記憶からも忘れられてしまうのだと
『心の中で生き続ける』
嘘にしか思えなかった
あの人がハンカチを濡らして
爪を立てて棺にしがみついていたから
それでも 今は笑い話にまでなる
遠い目をして追憶すれば
あなたがまだ生きているとまで感じられる
傍で一緒に笑っているのだと
あの台詞はあながち間違いじゃないと
そう感じた、今日この頃
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とてつもなく痛い思いを味わったことがあったり
声が嗄れるまで笑い続けたこともあった
さんざん泣き通した夜もあって
馬鹿みたいに騒いだ夜もあった
何物にも代えることの出来ない
君との一瞬一瞬が
僕のモラトリアム
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居場所がない と 感じ始めてしまった
家にも学校にも何処にも何処にだって
すき間なくびっちりと
何処にも何処にだって人がいるから
人
人
人
ひと、
ヒト。
あの中に入り込めず 私はただ立っている
誰もいない場所で
誰も来ない場所で
光が射す方を 眩しげに見つめている
いつしか 足掻くことを忘れて
いつからか 諦めることを覚えた
人生は戦いだって誰かが言ってたっけ
ならば
戦意を失くした私は 何処へ行けばいいの?
居場所なんてないのに。
だからこうしてここで立っているのに。
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誰かを傷付ける言葉と
誰かを守る言葉
二つはとても近くて
近すぎて
差なんて何処にもない
守る為には 戦わなければ
篩にかけて 天秤で量って
大事な何かだけを守る
それは間違っていますか?
どうか教えて下さい
出来れば 出来るのならば
すべて 救いたいのです
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掃除機の音で起きる
埃っぽくて窓を開けた
冬の風が鼻をくすぐり
肌に触れてはひっかいてくる
窓をしめて 部屋を見回す
この部屋も埃っぽい
要らないもので溢れた部屋
まるで今の私みたいに
去年の今頃掲げた目標を
ごみ箱に突っ込んで
達成出来たか確認する暇なく
部屋は生まれ変わっていく
ああ 私もそうであれば良いのに
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もうすぐ会える
そう考えただけで高鳴る心
染まる頬は緩んで
何を話そうか 何をしようか
頭の中はそれで一杯になる
その悩みですら 胸を震わせる
いつもより服を整えて
いつもより髪を綺麗にして
見た空の なんと澄んだことか
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さぁ どうした
今が旅立ちの時
立ち止まってどうする
飛べよ 進まないだろ
恐れと不安で満ちた世界
でも きっと楽しい事がある
その胸の高揚を押さえ込むな
汚れてるけど とても広大な
この空を翔ける翼を
お前はもう持ってるだろう?