詩人:メグル | [投票][編集] |
いつもは見えるものが 見えなくなった
夢中で追い掛けていたのに
何処で見失ってしまったんだろう
真っ直ぐな道が いつしか別れて
いくつもの先が出来たのも原因なのかもしれない
俯いて 座り込む君
手足がすくんで歩けないんだね
手を貸してあげたい
けど僕にそんな力はなくて
先に進まなくちゃならなくて
君を少し 通り過ぎた
でもね結局 全ては
一つに繋がっているんだ
今まで選んだ道を戻らないで
一緒に先を目指そう
君が顔を上げたその時には
僕は手を差し延べるから
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いらないもの
切り捨てた
汚いもの
放り投げた
人は『自分』を自分で作る
誰かと違うものを見つけては
心の森へ捨てていく
それを全部集めたら
きっと素敵なものが出来るのに
一つだって欠けちゃいけない
いらないもの 汚いもの
それ全部で『人』になるのさ
利己的な感情も 汚れた想いも
いっそ認めてみたら
何かが変わる気がする
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出来もしないことをしようとする
人によって解釈は様々
格好良いって言う人もいるし、しょうもないと言う人だっている
願わくば、前者でありたい
純粋に他人を褒めてみたいんだ
けれど私は弱虫だから
自分の思いを伝えることが 怖くて仕方ない
拒まれることに慣れていないからか
甘ったれて生きてきたことの代償
ああ 周りが気にならないくらいの自信が欲しい
自分の意見をまっすぐ伝えられるような
強い心
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嘘をついて またそれを重ね
最後には動けなくなった
全身に鎖が絡み付き
あたしは座り込む事すら出来ず
倒れる事すらも許されず
また 今日も嘘を吐いた
楽になろうとしたのに
結局は苦しいんだ
嘘をごまかそうと
嘘で表面を塗り固める
いつまでも終わりがこない
どうしたらいい?
助けてくれ
喉が枯れるまで叫べば、
ああ でもあたしは駄目だ
嘘つきに伸ばされる手なんてないもの
絡まった鎖は解かれることなく
キリキリ キリキリ
あたしをこの場所に縛り付けて
今日も誰かの背を見送ることを強いる
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偽善でも良いじゃん。
何処が悪いの?
何もしないよかよっぽどマシだよ
例えそれが利己心からでも、
悪意をさらけ出して傷付けるなら
偽りの善行で隠したほうがまだ良い
正しくはない けれど
それで誰かが笑顔になれば
偽りとは言えないんだ
君のその笑顔は本物だから
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赤く燃え落つる日は
まるで己を写したかのやうに
ぢりぢりと焦がすやうに沈んでゆく
最早我が身に残るものは在らず
ただ 貴女への想ひが募り
何時しかそれは祈りへと変わった
温ひ布団の中から夕日を見上げ
羨望に満ちた眼を眇る
嗚呼 出来ることならばわたくしも
あの夕日のやうに鮮やかに果てたゐものだ
けれど人の夢は儚く
わたくしは緩慢に横へ躬を倒す
存へた命を自ら嘲りながら
再び浅き夢を垣間視る
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天才ではないと自覚しながらも
「他人とは違う」と思い込んでいる
その割に上を目指そうとも思わないで
ぬるい今に縋りついているんだ
自分より優れた人を避けるのは
人間の性だしどうしようもないことで
比べられるのを「避ける」のは
自分が「認められたい」と思うから
誰だって願っている
けど 自分のことだけしか考えられない
博愛主義気取っても
全ての人を好きでいられない
取って付けた様な自分
憧れで80%が構成されてる気がする
実際そうだろう
成し得たものはなんだ?
1番になれば自信が持てるだろうか
堂々巡りの思考回路
きっと己よりも優れた人はいる
また心が折れるかもしれない
それでも前へ進もうとする
貴方の姿は 私には眩しい
追いつきたい けど 追いつけない
貴方は進むのが早過ぎるから
立ち止まってしまった自分
段々小さくなる貴方の背中
見送って 悔しくなって俯いた
『何をしているんだ』
ああ、確固とした自分が欲しい
何に願う? 流れ星は聞いちゃくれない
「誰も叶えてくれないんだから
願う前に 動き出せばいい」
ずっと前に 貴方が言った言葉
今まで胸の奥で埃を被っていた
何をすれば良いのかは今でも分からないけど
少し 前を向いて頑張ってみようかなと思えたんだ
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置いてかれて ひとりぼっち
夕日がいやに目に痛いなぁ
僕の形の影も ひとりぼっち
寂しいよねって笑いかけた
帰る場所はずっと前に失くなったから
僕を待ってくれてる人はいない
いなくなって悲しむ人もいない
何処へ行こうか 何処まで行けるか
たった一人の影を引き連れて
僕は夕日に背を向けた
目には痛かったけど
背中はあったかいや
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「さよなら」
食い下がることを許さない
なんて自分勝手な言葉
でも、それを言わせたのは
紛れもない僕だ
君は一人 先を進むけど
僕はもう少し ここにいるよ
あと少しだけでいいから
この気持ちでいさせて欲しいんだ
君を好きな 僕のままで
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ふざけんなって言ってやりたい時がある
例えをあげればキリがないけど
結局 言えた試しはないんだ
くたばれって言ってやりたい時がある
胸の中をぐちゃぐちゃに掻き回されて
踏み付けられた痕が消えないんだ
「それは誰への言葉だい?」
僕の敵への反抗表明さ
「それは届いてるのかい?」
知ったことじゃないよ
ただ心の中で叫べば それで満足なんだ
「しょうもないね」
ああ まったくその通りだ
「本当は自分への言葉なんだろう?」
そうかも知れない
僕は弱い
弱い人間
僕は 『僕』が嫌いなんだ
弱くて 甘ったれで 根性なし
ふざけんな くたばれ
成る程ぴったりだ
笑えるほどにしっくりくる
なのに
視界が滲むのは何故だろう