詩人:美兎 | [投票][編集] |
沈んでしまわないでよ。ゆっくりと拡散されてしまう。小さくなって行く、薄くなって行く。そうしてそのまま消えてしまうつもりなの?認めないわ。細かい粗で私を傷つけても良いから、あなたで私の手が汚れても構わないから、私に消化させてよ。私に溶かして。
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紋白蝶が
ひらひら踊る
秋桜も咲く 小春の日
紋黄蝶が
ふわふわ遊ぶ
木枯らしも吹く神無月
昨日見た蝶 10/19
何か どこかが
おかしいよなぁ…
季節を外れの蝶昨日見た
それって 何か
寂しいよなぁ…
弱った蝶の儚さ
それと
蝶を見ていた自分自身
ふらふら飛んでく蝶見て笑う
「やっぱり僕も狂ってる…」
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眠れない夜に電気を消して
眠れない身を横たえて豆電球の橙色に
今宵の私を委ねます
眠れないのに時間はたって
眠れないから退屈過ぎて
豆電球の橙色が
やたらと憎く感じますこんな夜には決って何時も
鳴り止む事無い静かな鼓動
耳障りなのにやたらと響く
静寂音も拍車をかけるつまらない夜
つまらない今
つまらない時
つまらない宵
詩人:美兎 | [投票][編集] |
寒くなってきたね。
日が短くなったね。 それでも僕は一緒に居たいよ、お豆腐屋さんのラッパを聞いても。風が強いね。
もう日が沈むね。
それでも君と一緒に居たいよ、街のチャイムが時間を告げても。
でも、ね、
もう帰ろうね。
どこかで猫が鳴いているしね。
君の帰る時間だよ。
送らせてくれない君だから、角を曲がるまで見ているよ。
だから、さあもう帰ろうね。
風邪をひいてしまうから。
「またね。」と言う言葉だけが、僕に力をくれるから、
その、角でまた振り返って、「また今度ね。」と笑えるように。
詩人:美兎 | [投票][編集] |
寒い日。
ほっかいろをほかほかさせながら、二人でニコニコ歩いた。
寒い日。
暖かい部屋でほわほわしながら、二人で唄歌った。
そんな日。
寒いけど、そんな日。寒いけど、
とても良い日。
そんな、とても、心地の良い日。
詩人:美兎 | [投票][編集] |
噛み砕け 噛み砕け
青と赤と黄色の錠剤
苦いとも思えない重症
めまいと立ちくらみに負ける毎日
噛み砕け 青だけ砕け眠りに誘う青の錠剤
それだけを欲っす重症
感情の起伏について行けない毎日
微熱のように揺らめく時間
砕け…破片…青の錠剤
詩人:美兎 | [投票][編集] |
甘〜い 甘〜い
ピンクに 溶けたぁ
ひび割れ 気にせず
全部に 溶けたぁ
イツまでも ドコまでも
貫いて 行けるから
溶けてぇ 溶かしてぇあたしを トゲまでぇ