薄暗い昼下がり

街がびしょ濡れの散歩道

小鳥は鳴かないし
猫は縁の下でご機嫌斜め

屋根から落ちる雫だけ
楽しそうにリズム刻む

憂鬱なオイラに陽の光はない

濡れたオイラは泣いているのか

涙か雨かも分からない雫が頬に伝わり

オイラも楽しくリズム刻む

七色の雫に歩幅あわせ

びしょ濡れの街を一人歩く

好きで好きで
死ぬほど好きになった

あの子を想うと胸が張り裂けそうで

今あの子は何してるのだろう

オイラは何も手に付かない

あの子が頭を掻き回す

何がいいのか
どこに惚れたのか

そんな事すら分かんない

これが初恋か

オイラ、馬鹿になったのかなぁ

もう何もできないよ

そのまま

そのままでいい

壊れてしまうくらいなら

そのままでいい

自分に足りないもの

それは・・・凄みだ！！

心に迫るような
芯に迫るような
真に迫るような

凄みだ

何をするにしたって

凄みがなければいずれ忘れ去られてしまうだろう

「すごい」という感情は抽象的だが

強く心に残る

はたして自分はすごくなれるのだろうか

ありがとう

ただそれだけの小さな勇気

ただそれだけの大きなやさしさ

赤い糸なんかじゃなく

心と心で繋がる

それが僕らだったなら

少しは君を分かってあげられたかな


二度と戻れない

抱いただけで愛し合える

そんな愛し方も僕ら知ってたけど

愛し方じゃなく
愛があれば

少しは君に分かってもらえたかな


少しだけ
少しだけ
君と手を繋いでたら

少しだけ
少しだけ
君の目を見つめてたら

君の涙を拭ったのは
僕だったのかもしれない

創り創り
子供みたいな無邪気な顔で
泥団子をこねるような

ただただペンを滑らせる

泥団子みたいな絵だけど

別に構わない

お絵描き
お絵描き

ただそれだけが
楽しいから

それだけで
楽しいから

あ〜ぁ
今日は何曜日だ？
あれ？
もう3月も終わりじゃねぇか
畜生、過ごしやすい季節になったじゃねぇか
オイラには何もいいことねぇよ
一日中部屋に閉じこもってゲームかオナニーしてるからなぁ
太陽とも無縁だしなぁ
外の空気吸いにコンビニでも行くかなぁ
でも夜はまだ寒いな
朝になったら行くか
あ〜ぁ
ドラクエ全クリしたらやることなくなっちまったなぁ
とりあえずオナニーしとくか…



夢ないし
お金ないし
彼女いないし
やることなんてなにもない

酒とゲームとエロ本と
オイラの友達はこいつらだけ

ドラクエはいつも壮大な冒険

オイラもドラクエみたいな冒険したいよ

夢ばかり見てるガキの頃を思い出して
布団の中で独りで泣く

そのまま寝ちまって
朝勃ちでオナニーして
また寝ちまって

そんな毎日も飽き飽きした
ケータイは一週間鳴ってない

一体オイラどうなるんだろう？
一体オイラどうなるんだろう？

不安になっても
とりあえずオナニーすれば忘れちまう

そんな毎日

天国なのか
地獄なのか

はは…

陽当たりの悪いこの部屋で

ふたりだけの生活が始まった

「おやすみ」
「おはよう」

一日が君で始まり
君で終わった

ふたり並んでベッドにもたれて

ふたり並んで笑ってたっけ

小さなタンスの上には
僕のプレゼントしたぬいぐるみ

騒がしい僕らを
しずかにしずかに見守っていた

夢のようだった
夢だったのかな

静まり返った部屋
ただ見守るぬいぐるみ

陽当たりの悪いこの部屋も

もう騒がしい日々はこない

ただしずかに
ただしずかに

よく死んだら星になるって言うよね

あなたは星になったのかな

とても思えないよ

あなたがあんなに遠くにいるなんて