一人でぼやく
君は聞く
何？

聞えないように
君に近づきもせず
離れもせず

独り言を繰り返しては
君に言った
付き合ってほしい

何？
ってまた聞いた

またつぶやいた
君に聞えないのなら
独り言なのかな

大声を出した
誰にでも聞えるように



もう独り言はなくなった
いつも君が聞いてくれるから

バックします

バックします


ある日突然バックします

赤信号でもバックします

人がいるけどバックします

バックでニューヨーク行きます

飛びます

たまに飛びます

私だって飛べます

私はバックでも飛べます

赤信号だろうと飛びます

何色だろうとバックで飛びます

最後にバックします

喧嘩上等

ピストルズ最高

ファッションパンク最悪だ

そこらじゅうにいる現代人は皆カッコばかり気にしちゃってさ

物真似ばかり得意になっちゃてよ

デジタル社会？
SHIT!
国際化？
SHIT!
そんなのファッションパンクだ

おまえらファッションパンクだ

「よい例」
結婚してくれ！

俺と一緒の墓に入ろう

毎日俺の飯を作ってくれ

君にしか僕の妻は務められない

僕の人生のパートナーになってくれ

彼女じゃなく家内って呼ばせてくれ

「悪い例」
君と結婚したいんだけど・・・

お前でいいから結婚してやる

踊るぞコラァ

ジャンケンで僕が勝ったら結婚しよう

ねぇ蟻くん

君から見た人ってどんななの？

僕は良くない生き物だと思うよ

君も思うでしょ？

そんなことない？

大きくて頭がいいからなりたいかぁ

でも人同士で苦しめ合ったりするじゃんか

その点蟻はいいよ
生きてく事だけ考えればいいからさ

そうでもない？

そっか生きていくほど難しいものはないよね

春は生命を運ぶように

夏は海の香りを胸に刻めて

秋は木の葉に別れを告げて

冬は寂しく冷たい涙を運び


ここに刻む風は
思い出の香り
運んでくれるよ
いつもそこに風が


春は桜に舞を舞わせ

夏は夜風に線香の香り

秋は一面紅の葉だらけに

冬は温かい心の風が吹く　二人だけに

吹き抜けていった・・・

俺の目を見ろ

俺の声を聞け

俺の質問に答えろ

なぁ答えろよ

人は人形だと気付いた時
自分は人間だと気付かされた

可愛い可愛い
キース君

愛犬だけど
言うこときかない

年寄りだけど
食欲旺盛

脱走は五回ほど
保健所で発見
取りに行ったら
シカトされたし

オスだがメスと間違えられて
最近ボケてきた

吠える声はめっちゃ太い

可愛い可愛い
愛犬キース

一人
また一人

次々と倒れていく人々

次は私の番だ

恐怖はない
ただ自然に立っているだけで
楽に倒れる

力も思考も何もいらない

ただ倒れればいい

なのに何故だろうか
人の波に流される事に
常識に縛られるのが
退屈で

止めてしまった


私は倒れなかった

急ぐ街に君が奪われた



夕凪の中に君は消えていく



流れた涙は
もう君に見えることもなくなって

心の涙は僕にしか見えない

涙を拭って下さい
僕の心に雨が降る

冷たい冷たい涙の雨




街の中に消えていく君を



呼び止めたかった