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ワタナーの部屋


[154] 夜の騎士
詩人:ワタナー [投票][編集]

ただ俺達は
夜に生きていたんだ

馬の代わりに
バイクにまたがり

海沿いの国道を
夜が明けるまで走り回った

月が俺達をただ静かに見ていたんだ

太陽の当たらない
俺達に
月と星達は輝き続けてた

光の海に風が翔る
moonlight
アスファルトを照らすよ


ただ俺達は
夜に輝く
月になりたかったんだ

中途半端で
不器用な俺達に
いつもお月さんは輝いててくれたんだよ


光沢が揺れる
大きな海に
小さな俺達

俺達の悲痛な叫びなんて
海に届かない

夜の海は静かに揺れてるだけさ

どんな事も
この海が許してくれる
だから俺達は生きる


これさえあれば
俺達は騎士になれる

勇敢で
誰より強く
誰より眩しく
誰より大きく

夜の騎士に

2006/01/17 (Tue)

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