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ワタナーの部屋


[369] かかし
詩人:ワタナー [投票][編集]

今日は何もしていない

青空を眺めていただけ

秋の澄んだ青空に

鴉の影が過ぎる

黄金色に揺らぐ

オイラの稲穂の波

風はすっかり冬景色

オイラは季節外れの海水浴

ただ立っているだけだけど

オイラの目に映る

自然や街は

いつもオイラなんか

気にかけてくれなくて

鴉くらいしか

オイラを見ていてくれない

なにかあったはずだ

なにかあったはずだ

オイラにもなにかあったはずだ

今じゃ鴉すら

オイラを見てない


冬になって

オイラは用なし

この田んぼも

埋め立てられる

今度は煙になって

宙を舞い

風に乗って

世界中を見てこよう

2007/01/13 (Sat)

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