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ワタナーの部屋


[582] 地上
詩人:ワタナー [投票][編集]

コンクリートの大地を踏み締める


鉄の匂いが故郷で
電車の揺籠で眠ってた


季節などないこの国に

この先春は来るのだろうか



ぼんやりと浮かぶ雲

狭い空を自由に遊ぶ


地上は僕の故郷だけど

空を飛べたら喜んで足を捨てよう


高い壁ばかりの故郷は

なんだか牢獄のようで


いつまでも浮かぶ雲に

憧れを抱いていたんだ

2007/08/31 (Fri)

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