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ワタナーの部屋


[703] 先生と生徒「恋煩い」
詩人:ワタナー [投票][編集]

「はぁ・・・」

「どうしたの?生徒ちゃん」

「先生・・・気になる男の子を振り向かせるにはどうすればいいんですか?」

「あら、恋でもしてるのかな?」

「恋というか・・・どうしたらあのキャラを攻略できるのかと」

「ギャルゲかよ」

「先生!恋のことで先生に相談するなんて自殺行為だと思います」

「悔しいけど否定できないわ」

「先生は恋した事あります?」

「あるわよ〜すごい恋だったんだから」

「あっそ」

「振っておいて流すなよ」

「どんな恋だったんですか?」

「あれは私が中学生のころ・・・」

「じゃあ戦前ですね」

「あなたはいちいち人の話を挫かないでください」

「すみません」

「当時私はとっても純粋で可憐な乙女だったの」

「自分で乙女とか言う人にはじめて会いましたよ」

「私は同じクラスの木村君が好きでね。よく彼を視姦していたわ」

「純粋で可憐な乙女なのに?」

「でも先生奥手だったからなかなか声を掛けれなかったの。だからラブレターを書いて彼の下駄箱に入れたのよ」

「へぇ・・・で結果はどうなったんですか?」

「ダメだったわ。きっと新手のスパムメールと勘違いしたのね」

「当時電子メールの概念なかっただろ」

「淡い青春の1ページね」

「先生は昔からダメだったんですね」

「いや、そんなにダメかな」

「もう救いようがないですよ、このダメ人間」

「そこまで言われるとへこむわ」

「元気出してください、先生が元気出さないと私も元気なくなります」

「うんありがとう」

「・・・フラグが立ちました?」

「言ってる意味がさっぱりね」

2008/05/19 (Mon)

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