詩人:菊 | [投票][編集] |
致命的ダメージに取り乱した自覚と
ピントがずれた目で空白を泳いでる
過酷な重圧に余裕は潰された
固まった頭は言葉も吐き出せず終い
もろくなった段差を見事に踏み外す
振り払われる様に逃げ場は消え失せる
行き詰まったその先も分厚い壁はあり
不安定な足下に鼻先さえ読み切れない
傷つくのは慣れたはずさ
途切れる訳でもない続いていくだけ
立ち止まっても流れてくよ
取り残された後は…
疲労感に耐えきれず手放す瞬間に
妥協から繰り出される盲点を突く視野
軽くひねった安易さで答えが浮かび出す
固く縛った結び目も案外緩いもの
傷つくのは慣れてるから
多少の恐怖感もそんなに重くない
向かい風にはばまれても
解決の糸口はそこに…
目隠しの迷路で壁際を手探り
宛てなくさまよっても出口はあるもの