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樹厘の部屋  〜 新着順表示 〜


[18] 愛が繋がれば
詩人:樹厘 [投票][編集]

眩し過ぎるから 僕は目を閉じた 君から目を逸らしていた


いつも優し過ぎるから 僕は悩みを抱えた 君と釣り合えないねと

どうしても一歩踏み込めなくて
君の優しさしかない恋に見えたから 叩いた君を恨むことはない

触れたら火傷する ヘタな理由付けて さよならも言いそびれたよ
これでいいんだよ 君のためなんだ バカな僕が残ればいい


少し冷静になって 顔を洗ったりすると 部屋に残る優しさが

日常にこんなにも君がいた
理由なんかいらないな 僕は駆け出した
扉の向こうの君は泣いていた

君が泣いたこと 僕にできること 今はとにかく抱きしめる
もう迷わない もう離さない 愛しさが溢れてくる

抱き返して くれた君のこと
僕は見つめ続けたい

2008/01/23 (Wed)

[17] 日向に咲いた日陰草
詩人:樹厘 [投票][編集]

私は日陰草
日は当たらない

私は日陰草
長く夢見ています

伝わらない想いを
届くことない想いを

愛しています
愛しています

言葉にしても
あなたの前に咲くことは許されないから

私は日陰に咲きました


なのにあなたは
私の前に立ってくれたから

私は日向に咲きました

私は日陰草
もう怖くない

私は日陰草
胸を張って

日に当たってもいいのだから

2008/01/17 (Thu)

[16] 駄恋
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まだ



まだだ



まだ倒れられない


ただ



ただ



君に狂わせて

2008/01/05 (Sat)

[15] 狂喜
詩人:樹厘 [投票][編集]

愛は 狂いながらも冷静でいること

ならば 僕は愛を証明するために冷静にならなければいけない

あなたを壊しそうなほどの思いを

冷たく静かに


でも それはあなたも同じだったみたいで

だから我慢しないで
朝まで狂喜した

あんなにドロドロした夜を過ごしたのに
感じたことないぐらい朝陽は綺麗で


気がつけば

二人は 壊れていた

2007/12/20 (Thu)

[14] 銀雪原
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今年もあなたの季節がきました

雪があなたの白い肌と重なります

僕はあなたを思い出さないように

街の明かりに逃げます


だけど


照らされた雪が銀色に輝き

逃げることを許しません


だから


僕は眠ります


夢も見ないほど

深く

2007/12/20 (Thu)

[13] 繋がれて
詩人:樹厘 [投票][編集]

望まない別れに 旅の時間を長く感じさせられる
君と見た空が幕を下ろす時には 二人の言葉はもう約束に変わる
そうして本当にわかる事だってある

何度もそうやって強くなれるから

君が僕との明日を望むなら僕は君が一番よく見える場所にいたい
伝えたい事を上手く伝え切れないままに離れてしまったから
次に会う日までにまだ増えていく想いを
ただ一つの答え 愛に投げかけて

2007/09/24 (Mon)

[12] ゲインズブールへ花束を
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この街で初めてゆっくり歩いてみた 人々は忙しそうに早歩きしてた

この荒れた街中で一つの花畑を見つけた
そこにあなたは座っていた
一人で花を見つめている
自然と声をかけていた
振り向くあなたは

あの時はあなたと並んで歩くとは思わなかった
手を繋ぎ二人で歩く
さよならが言い出せなくて
月が昇るまで立ち止まっている

2007/09/04 (Tue)

[11] あの日の雨
詩人:樹厘 [投票][編集]

雨の日の午後 一人公園のベンチに座ってた
涙堪えて 下を向いた
誰にも聞こえないように
「何もいらない」呟いた
そんな僕に後ろから声を掛けてくれた君
「全てを失くして気が済むなら どうしてあなたはここにいるの?」

今なら答えられる
「本当は温もりが欲しかったから」
あの日 振り向き見えた背中は遠ざかる
たった一言だけど きっかけをくれた君の「言葉(温もり)」
今欲しいのは 君と向かい合って話せる時間
きっと二度と会えないだろう
一番欲しかった温もりは
あの日に手に入ったから

2007/05/30 (Wed)

[10] 蜃気楼
詩人:樹厘 [投票][編集]

1
君となら愛し合える
二人の時を刻めると思ったのに

初めて視線が合った時 僕の心が動き出す
愛したはずの彼女さえ酷い言葉で傷つけて
つまらない毎日を変えられる気がしたね でも

僕が築いた日々は 蜃気楼のように消えるのか
二人きり手を繋いでも 別れにキスを交わしても
君には違う誰かの名残が
君となら愛し合える 二人の時を刻めると思ったのに
2
二人の言葉が混じる度 僕の心は枯れていく
愛してくれた彼女さえ 今の僕は愛せないね
前よりもくだらない 意味の無い毎日が来る

君が紡いだ言葉 蜃気楼のように期待させ
笑った顔が見たいけど 上手な作り笑顔だね
君から違う誰かの残り香
君となら愛し合える 二人の時を刻めると思ったのに
今では全てを失って残るものは何も無い
僕が今まで見たものは何もかもが蜃気楼
僕も消えた 蜃気楼を追って

2007/05/29 (Tue)

[9] 想兎
詩人:樹厘 [投票][編集]

うさぎの目が紅いのは 一人ぼっちで寂しくて いつも泣いているから
真っ白なからだで造りものみたいな綺麗なうさぎ
君はここで何をしているの?
どこへ行くの?
どうしてそんな悲しそうな顔するの?
一人ぼっちなら 僕が一緒にいてあげる 寂しくないよ
でも 涙をこぼしたうさぎはどこかに消えてしまったねぇ どこに行きたいの? そう うさぎはいつも一人ぼっち 温もりを求めても それは叶わない想い だから泣いているの
紅い目に 蒼い月を映しながら 明けない夜の終わりを願って
泣いてるの

2007/05/22 (Tue)
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