彼女は知りながら知らないフリをして元気だよと大丈夫よと笑顔を振り撒いては毎晩毎晩泣き明かしたのその小さな鳴咽はお月様だけには届いたけれど決してお月様が口を開く事はなかったわ。
[前頁] [おかだまいの部屋] [次頁]