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槊哉の部屋  〜 新着順表示 〜


[7] 誘蛾灯
詩人:槊哉 [投票][編集]



箱庭という楽園は
誰の為に存在するの?






その果実は
本当に黄金なの?


その果実は
本当に甘美な匂いなの?


その果実は
この世の物とは思えないほど 美味しいの?





本当はね
永遠の苦痛な色をして
醜悪な臭いを放ち
雑穢のような味がするの



でもね
人間は この果実を口にすることは出来ないの


だって
あまりにも強烈な臭いを放つものだから
遠くからでも
その異臭がして
誰も近づことうはしない



だから
その不浄な果実を
目にした人間は居ない





その果実を食べられるのは―――



人間の上に立とうとする者たちだけ



あっちの箱庭は
人間を護る楽園で


こっちの箱庭は
神々を攻撃する地獄



知らぬは 本人達ばかり







この事は神たちには内緒だよ?





2010/05/25 (Tue)

[6] 箱庭の楽園
詩人:槊哉 [投票][編集]



この腐敗した世界には
不浄な感情が溢れ
本来の姿を取り戻した


理性も罪悪も無い
無法地帯


人の心を持たぬ
不浄な果実を手にした
人間《にんぎょう》


その不浄な果実が
心を無くさせたのか?


元々 心を持たぬのか…?


黄金の果実を手にした
人間の末路


それは
この世で一番 美しい終焉


光に誘われる蛾のように


人間が わらわらと
その果実に群がり
夢の世界へと誘われる


それは どんな夢?


まるで楽園のよう


甘美な匂い
歓喜に狂い
快楽に耽る


それが
幻だと気付くのは
いつのことでしょう...



本当は 倒錯された
口に出すのも悍ましい
その行為に
人間は 夢中になる


聞こえるのは
人々の悲鳴
人々の悦び
人々の醜悪な心の声





人間たちの愚かなる宴に
ほくそ笑みながら
それを肴に
今日も神々は 酒を酌み交わす



2010/05/25 (Tue)

[5] 不浄
詩人:槊哉 [投票][編集]



生きたい…と強く願いながらも、意識を放り投げて、楽になりたいという矛盾に嫌気がさし...



僕は、扉を開けてしまった―――





意識の1/3を扉の向こう側に置いてきた。


それなのに何もなかったかのようにいつもと同じ態度…


臭い物に蓋をして、責任を放棄した。




―――どうして、僕を置き去りにしたの?



僕は、悪い子?


私は、悪い子。


咎人ですか?


ただの背徳者ですか?



僕は、誰?


君は――




何も見なかった。


だから、何も知らない。


もう、私に構わないで…


扉の向こう側に帰りなさい。


ここに君の居場所はない。


だから、お願い。


私の意識に入り込まないで…




もう、ここへは来ないで。



君は、要らない子なのだから...


2010/05/21 (Fri)

[4] 矛盾
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それは、悪意なき欺瞞?




知っているフリをした


黙っていたのではなく、
ただ、云えなかっただけ


恐かった
存在の否定が…


悲しかった
無力だと気付かされた


知りたくなかった


だから、肯定も否定もしなかった


見られてはいけない
その仮面


誰にも気付かれずに
処分したかった


だけど出来なかった…


結局、汚れた仮面を外すことが出来なくて…




背徳者になるしかなかった…



2010/05/12 (Wed)

[3] 欺瞞
詩人:槊哉 [投票][編集]


仮面の真実 知りたいなら


星に願えばいい


きっと願いは 届くでしょう…


汚れた仮面は 存在理由が欲しいから


全てを知りたがる


本当は脆く 壊れやすい仮面


ただ強がっていただけの仮面


誰よりも 臆病な仮面


どれが真実?


どれも真実?


真実は Thanatosだけが知っている



僕は ただの傍観者


Thanatosのオマケにすぎない…


2010/05/12 (Wed)

[2] 仮面の真実
詩人:槊哉 [投票][編集]


君は 偽りの存在


その汚れた仮面が
教えてくれた


光に触れたくて
この世に生まれたなんて嘘


何より闇が 心地いい


それが君の本性


心に光が巣食い
闇を喰らう


光は君を消そうと…


闇は君を救おうと…


僕は ただの傍観者


汚れた仮面は 僕を消そうと 君を創り出した


僕は 邪魔らしい


君を惑わす存在だから…


汚れた仮面は何も知らない


己の生い立ちを


真実を知る者は
僕だけだと云うことを…



2010/05/11 (Tue)

[1] 偽りの存在
詩人:槊哉 [投票][編集]


どうして存在しているの?


この世で最も下等な動物…人間


なぜ、壊れるの?


なぜ、そんなに汚れているの?


近寄らないでよ?


だって、僕は、君たちとは違うから…


平然な顔して闇を騙るな!



何も知らないくせに


何も感じないくせに


何も見えないくせに



虫酸が走るんだよ!


壊れた人間(にんぎょう)に興味はない


壊れることは、最初から決まっていた…


諦めて、檻から一生出て来ないでね?


精神のイカレた
人間(にんぎょう)たちよ…


2010/05/11 (Tue)

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