大事なものが両手の隙間から零れ落ちるするすると砂時計の砂みたいに記憶が風化して遺されたのはいつかの思い出と孤独私はいつも落とし物をする大切なものばかりそれらは還ってこなくて砂時計みたいに逆さに出来たらいいのに
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