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saixaiの部屋  〜 投稿順表示 〜


[171] 『…流星…』
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幾つもの星が降る夜
ニュースが流れる
たくさんの人が空を見上げ
寒さを堪えて
流星を待つ

流星群の放射点
少し離れたところを
ぼんやり眺めて
今か今かと
待ち望む

そんな日
たくさんの人と
同じ場所には居ないけど
同じように空を見上げて
似たような感動を味わう


ある日
いつも通りの帰り道
なにげなく振り仰いだ空に
一筋の流星がキラリ
心もキラリ

流星群の時期ではない夜
キラリと光る
はぐれ流星を見つけて
飛びっきりの笑顔
空からのプレゼント

2003/12/05 (Fri)

[172] 『…空へ…』
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人には翼が無くて
自力で飛ぶことなんて出来ないけど

果てしなく遠く広がる空へ
憧れを抱いて


いつもより違った角度で
世界を観てみたくて

果てしなく高く広がる空へ
意識は吸い寄せられて


…空へ…


線の無い世界

果てしなく繋がる空へ
飛び立ちたいなら

境界の無い世界を
楽しみたいのかもしれない

2003/12/06 (Sat)

[173] 『〜伝ふ〜』
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青空に浮かぶ
白と光と影

白と青の陰影が
眩しくて
瞳の奥に貫いて
記憶を揺さぶる

―唄いたい―

空の唄を…
高く果てなく自らが宇宙

風の唄を…
遠く果てなく飛んでゆけ

海の唄を…
広く包み込む心を抱き

砂の唄を…
囁きながら大いなる協調を生む

遥か彼方より
全景眺めしも
未だ嘗て捉えられることなし

目を閉じて
心傾ければ
ただ頬を伝ふ涙に

そっと呟く唄に
聴こえるものなく

ただ伝ふは涙ばかり

2003/12/16 (Tue)

[174] 『 羊 』
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傷を負った羊
二度と同じ傷を負いたくなくて
脚が一歩もあの場所に向かおうとしない

けれど羊は
あの場所での日々を
毎日夢にまで見る
行かなければ‥という思い

それでも脚は動かない

バクよ
夢ではなく恐怖心を食べてくれないか
夢の方を現実にしたいんだ

なんて願いたくなるほどに

2003/12/16 (Tue)

[175] 『‥儚けれど‥』
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なにもかもが
夢の中の出来事のように
すべては
風のように吹き抜けた

金色の丘に
揺れるヒマワリを
強く抱きしめた


幻を本物にしたくて

吹き抜ける風をつかまえたくて

このまま
夢の世界に寄り掛かってないで

雲は掴めなくても

いつか風に乗ろう

いつか必ず新しい世界を描く

風を観察して
見極められる
その日に

2003/12/16 (Tue)

[176] 『…声…』
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…声…
それは魔法のように
何よりも響く

…声…
ただの言葉の連なりではなく
言葉にならないものまでも
響くもの

…声…
何かを伝えるために
発するものだけではなく

…声…
言霊で動かす
それは魔法のように

…声…
発することも
聴くことも
人の心に響くもの

…声…
喜怒哀楽の表現
心招くもの

…声…
人にとって
とても大切なものを
言葉ではなくても
教えてくれるもの

2003/12/21 (Sun)

[177] 『つめたさ』
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つめたい

こんなにも
つめたさをかんじる
それは
あたたかいということ

ぬくもりに
つつまれている
だから
つめたさがわかる

つめたい

ありがたい

なにもかも…

あぁ…

こんなにも

あたたかい


2004/01/09 (Fri)

[178] 『ごみ』
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何もかもが
最初から
ごみだった
かもしれない

何もかもが
最初から
無意味なものだった
かもしれない

何もかもが
最初から
大切だった
かもしれない

何もかもが
最初から
ダイヤモンドの原石の様
かもしれない

遡った記憶の中で
思い当たる節なんて
幾らでもある

遡った記憶の中で
想像できる可能性なんて
幾らでもある

過去から見出す
未来を描くための道標

過去から見出す
今を生きるための道標

何もかもが
最初から
なんでもなかった
かもしれない

今 ここに
ごみが転がってるなら
それは
ごみにしてしまったに過ぎない

それって
本当に ごみですか?

2004/01/10 (Sat)

[179] 【鶯】
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美しい若葉色の羽根を持ち
美しい唄声を響かせる
春の小鳥
 
でもね
 
生まれたときは
唄がとても下手なんだよ
 
冬の終に生まれた小鳥
ケキョ ケキョ 鳴いて
一生懸命練習してるの
 
春本番に
美しい唄声を響かせる為に
 
何度も何度も失敗して
 
ようやく
 
ホォー ホケキョッ♪
 
 

2004/01/11 (Sun)

[180] 『This time』
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見上げた空に浮かぶ雲は
二度と同じ形になることなく
風に乗って流れ行く

奇跡的な光景も
一瞬の夢のように
霧の如く散って消え行く

大きな溜息ひとつ
吐き出した瞬間
風が浚って過ぎ行く

迷いにまかせ
覚悟もなく過せば
中途半端

世間の流れに
追い立てられた?

違うね

覚悟のないまま
二度と戻らぬ時間を
過しただけさ

言い訳がましい
責任転嫁な発想は
止してくれよ

選択肢の多さに
迷いのまま決断せず
ひとつの覚悟も持たなかっただけ

当然の結果を実演したようなもの

わかってたことさ

そういう時間も
過してみたかったのかもしれない

今は大きな岐路に立って
そろそろ覚悟を決めようかって
思いたくなった

何かをしたくなる年頃

そういう時期を迎えて

新しい風を感じる

2004/01/12 (Mon)
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