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saixaiの部屋  〜 投稿順表示 〜


[221] 【夏空】
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太陽が眩しくて
木の葉がキラキラ揺れる

むっとくる熱気に
じわりと滲み出る汗をぬぐい
夏空を見上げた

そこに広がる
絵画のような雲

ぼんやりと筆でぼかしたような
輪郭のおぼろげな楕円は白く

蝉の鳴き声がうるさく響く
暑い盛りの夏空碧く

一つ小さな発見をした

この上なく暑い日

2004/07/27 (Tue)

[222] 《癇癪玉》
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うるさい

分かり切ったこと
追い立てるように
吐かれるセリフ

うるさい

うるさい

頭が痛い
タエラレナイ
限界だ

ウルサイ!

はちきれて
制御不能

狂った叫び声も涙も
ボロボロ


そんな姿を見て
その人は
ようやく黙って
私を抱き締めた

気狂いを鎮めるために

私の涙は静かに流れた

2004/08/02 (Mon)

[223] 【月虹ーゲッコウー】
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影法師に気付いた
明るい晩

お月さまは
淡く明るく輝いて
まわりには
くるりと虹がある

日本昔ばなしのような雲が流れ
かぐや姫でも現れそう

月のウサギも餅をつく

とても静かな明るい晩

ちょっと嬉しく
微笑んだら

やさしく風がそよいでく

ますます嬉しく
笑顔あふれる

2004/08/15 (Sun)

[224] 【境界線】
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必要のないものまで
分類しなくたっていいじゃないか?

どうして
わざわざ枠組みを決めてしまう?

整理整頓したいから?
説明しやすいから?

ありのままを
そのままに

その形で
その位置で

はっきりした境界線なんて
引けないこともたくさんあるでしょ?

無理に分けて考えたくないよ

2004/08/15 (Sun)

[225] 【セピア】
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山の向こうに
太陽が沈みゆき

空の色は変化に富む

黄金色に輝きながら
世界はセピアに変わりゆく


雷鳴だけが
遠い空から伝わり
響く

一瞬
大きく轟き
忽ち夕立

まだ光り射す
この大地に

雨音が際立つ


黄色いフィルター越しみたいな世界

刻々と
深まるセピアの輝き


2004/08/15 (Sun)

[226] 【key】
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今、見えないものを
どんなに焦って探しても見えない

今、感じれないものを
どんなに虚しく思っても感じれない

時が満ちれば僕は知るだろう

今、感じる範囲で生きて
今、見える範囲をよく観て
そこにしか ないものから
世界を広げる鍵と巡り合う

焦らずとも
必ず何かの鍵を手にする時が来る

2004/10/02 (Sat)

[227] 【哀しい時】
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貴方にとっての
哀しい時は?

誰かに裏切られたと
感じる時?

誰かに傷つけられたり
誰かを傷つけたり
そんなのを感じる時?


私には‥
裏切りを感じないほど
誰も信じていない自分に気付いた瞬間
少し哀しいように思えた

誰かを傷つけるのは辛いけど

傷つかないのも
哀しいこと

2004/10/02 (Sat)

[228] 【罠】
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分岐点

小さな好奇心

興味に誘われ
油断する

気付いたときには
もう
罠の中


僕は今
罠の中かもしれない

君も今
罠の中かもしれない


抜け出せる?

必要なものは
強い意志と
気楽な精神


意志が固まったら
Restart


心に隙ができたなら
再び罠に誘われる

2004/10/02 (Sat)

[229] 【バッター】
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チャンスは
誰にでも巡ってくる

でも
何もしてこなきゃ
空振り三振

次の打順まで
辛抱強く待てるかい?
練習してても
空振り三振することもある

それでも
努力が足りない結果だよ

バッターボックスに
立てるチャンスは多くない

努力の優るものが
勝利する

単純なんだ
世の中は

2004/10/02 (Sat)

[230] 【歩み】
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傷つかない人は居ない
傷つけない人も居ない
そこに作為はない

ただ
必然の中で避けられぬ

避けてはならぬ
大切な儀式のような
過程

傷つけ合う時
何が刄になるかも知らず
相手を傷つける
結果
すべて負に転がる様に
互いに傷を負う

けれど
互いに理解し合う
チャンス

大切な歩み

2004/10/02 (Sat)
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