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saixaiの部屋


[185] 『最期の手紙』
詩人:saixai [投票][編集]


君は思い出の中

悪態ついたり
笑ったり
面倒見も良かったり

四年間を振り返って
君に手紙を書いた

感謝の思いを込めて

便箋二枚

《感謝状》と題して
手渡した


君がこんなにも早く
最期を迎えるなんて
知る由もなく

いつまでも
変わらない
凍った時間


むなしくて

さみしくて

君に甘えてた

君に甘えたかった
自分を知った

だから
いつまでも
涙が止まらなかった


ただ

卒業式の日に
あの感謝の手紙を
君に手渡せて
よかった

そう思うことで
私は私の救いとした

そして

過去しか
存在しないことに
いつまでも
涙は止まらない

2004/02/03 (Tue)

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