詩人:猫目石 | [投票][編集] |
暖炉から
黒い灰にまみれた赤い服
優しいお顔
メリークリスマス
プレゼントを届けにきたよ
寝ている子供を起こさないように
ぬきあし、さしあし、しのびあし
くつしたを覗いた
紙が一枚、入ってる
それはお手紙
宛先、は
サンタさんへ
サンタさんがぼくにくれるプレゼントは、サンタさんがもらってください
サンタにメリークリスマス
お疲れ様です。サンタさん
詩人:猫目石 | [投票][編集] |
罪ですか?
狂っている
壊れている
アナタは歌うのね
嘆きの歌
狂っている
壊れている
喉を切り落としましょう
歌えないように
耳を切り落としましょう
聞こえないように
魂を奪いましょう
死ねないように
詩人:猫目石 | [投票][編集] |
一つ
また一つ
思い出が増えていくね
ぴったりと
ピースがはまって
またすこしだけジグソーが大きくなったんだ
アルバムは何冊目だろう?
あの時のあの子達が写ってる
ピンぼけやズレは、ご愛嬌
あぁ、新しい子だね?
おいで
君も今日からあの子達の仲間入り
にゃーって鳴いた
嬉しいかい?
良かった
君の写真もいっぱい撮るよ
小さなピースが一つはまった
猫ジグソー
顔を洗ってあくびをした
詩人:猫目石 | [投票][編集] |
考えるな
迷うな
決めちゃいなよ
煩悩ゲーム!
ルーレットは運次第
シャッフルなんてイカサマ
煩悩ゲーム!
人の欲程ゲームがある
人の欲が消えない限りゲームは続く
108回じゃ全然足りない
さぁ始めよう
煩悩ゲーム!
詩人:猫目石 | [投票][編集] |
猫のアルバム
あぁ君だね
写真
気持ちよさそうに目を閉じてうたた寝
君は家からいなくなってしまった
小さいダンボール箱の中
君の体が硬くなって
もう動かない
ふわふわした見た目とウラハラで
抱き締めたけど君はいつもと違う
涙は止まらない
君の鳴き声は聞こえない
真っ白なタオルに包んで
お別れした
いつもと変わらず私は言うよ
君を抱いて寝た夜と同じく
『おやすみ』って