くたびれた車体微かに残る走った記憶主を乗せて颯爽と真っ直ぐに走り抜けた国道24号線唸るエンジン風を切るボディ私を操る主の姿あれからどれくらい経つだろう駄菓子屋裏の小さな車庫に独り…いや一台かどれだけ待っても主は来ないあれから何年過ぎただろう私がここで朽ち果てても主が来るのを待ち続けるだろうまた整備をしてくれるさまた一緒に走れるさそしてまた車体は主が死んだコトを知らず永遠の眠りについた主を待ちながら
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