詩人:アルバトロス | [投票][編集] |
ぽっくりこ
ぽっくりこ
転んで起きて
ぽっくりこ
転がされてまた起きて
色をぬって誤魔化して
ぽっくりこ
ぽっくりこ
泣いて怒って
ぽっくりこ
そっちの道は崖じゃ
こっちの道は山じゃ
ぽっくりこ
ぽっくりこ
誰か愛して
ぽっくりこ
誰かに愛され
ぽっくりこ
転んで最後の
ぽっくりこ
詩人:アルバトロス | [投票][編集] |
はるなちゃん
愛はないけれど
泣くことはないよ
会えなくても
あなたを想えた
あの頃とは違う
僕らはもう
戻れない
時間が軋む音に
胸が痛む
僕は何を望んで
朝を迎えるのだろう
背中を押され
無意識に進みながら
せめて夢の中で
あなたを想わせて
はるなちゃん
僕は誰よりも
あなたを愛していたよ
僕自身よりも
詩人:アルバトロス | [投票][編集] |
歯抜けの小さな女の子
小さな手を大きく振る
彼女のその姿に
僕はかすれた声で
さよならと言おうとしたけれど
結局何も言えなかった
ああ、だから僕は死ねないんだね
思い出に命があるから
僕は死ねないんだ
目を閉じれば
あの子はまだ手を振っている
詩人:アルバトロス | [投票][編集] |
星空ルーフ
カボチャのスープ
君が何より好きなのかも
君と過ごすこの時間
あの日にワープ
クマの子ウーフ
僕はヘロイン
君はヒロイン
物語は終わるから楽しいのだけど
結末を探して夢を歩いたあのとき
オシドリフウフ
イかせてバイブ
答えはいらない
君がほしい
詩人:アルバトロス | [投票][編集] |
氾濫した言葉を
拾い集めて
継ぎ接ぎして
命を吹き込んでも
それは結局
僕自身と同じで
夢から覚めると同時に
存在すら忘れられてしまう
何も残せちゃいない
残っちゃいない
前方回転受身でかわして
また今日も
うまいこといった
あーうまいこと言った
それからどうする
トイストリー
これからどうする
問い素通り
詩人:アルバトロス | [投票][編集] |
誰かと分かり合いたいなんて
本当にくだらないけれど
独りで生きること
怖くて
逃げたくて
もしかしたら
割り切ることがかっこいい
みたいな
そんな感覚も
プラスしちゃったりで
つまり僕は
くだらないわけだが
独りで生きられない
僕や君やあいつやみんなが
寄り添うことは
僕にとって素敵なこと