詩人:アルバトロス | [投票][編集] |
雨が降る夜
雨雲に隠れた月は
雲の中で濁った自分をうまく輝かせていく
僕の生温い息が夜空に心地良い沈黙を連れてくる
僕は雨が少し疎ましかった
夜空にバルーンを浮かべて
『新しく愛始めました』
誰かが僕と同じように持て余した手を
繋ぐことで全てがうまくいけばいいのに
そうひとり呟く
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会いたい
会えない
僕の心が不安でいっぱいになる
夜の静けさに僕は孤独を飲み込む
いろんな表情した君が浮かんでは消え
僕はそっと眠りに落ちていく
恥ずかしいけれど
君に出会えたことが
この疲れた身体を明日へ運ぶ力になっているんだ
深い海を泳ぐような夢の中で
僕は君と手を繋いで歩いていたよ
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傷んでしまった愛情や
確かめたくもない昨日は
日常のプールに飛び込んで
ごまかせるわけもなく
そうして冷やした熱い涙が
そっと溶け込んで
結局僕を明日へ運ぶ波になる
心にしがみつく気持ちも
朝が来る頃には
地球を一周して
明日へ吐き出される
僕にはまだ
時間が残されている
大切にしなきゃいけない