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アルバトロスの部屋


[364] 青春時代
詩人:アルバトロス [投票][得票][編集]

夕暮れの街を
影に追われて走った
両手に慌ただしい現実を抱えて

ふと立ち止まれば
疲れた僕はひとり
てっぺんの見えない坂道の途中で


景色はすっかり変わってしまっても
今日もまたこの街は僕を待ってる
いつだってそれは変わらない
なぜなら僕はここで
青春時代を過ごしたのだから


今さらね
青春時代みたいに
もう青春はできない

僕はきっと
理想を演じてしまうから

でも青春時代のもどかしさが
今日もここにあるよ
僕はいつだって僕なのさ


夢のような現実は
今日も壊れた旋律を
奏で続けているけれど
それだけはほっぺをつねらなくてもわかる
たしかなこと

2011/05/11 (Wed)

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