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アルバトロスの部屋


[403] 横這い
詩人:アルバトロス [投票][得票][編集]

横這いで進みながら
立ち上がる方法を考えている

空と地面に平行に挟まれて
時間という便利で憎めない概念に流されながら閉口する
地球が丸いってのは嘘だ
そう文句を言いたくなるけれど

すくっと立ち上がるだけ
それが簡単なようで実に難しい
全体像の見えないこの空間
狭い視野でただ脱する方法を思考する
まるで僕らは行き先の決まった流れ星だ

何をしていても迫られている
新聞を読んでいても電車に揺られていても
歯を磨いていても恋をしていてもそう
僕らは横這いでもがきながら
いつも何かに迫られている

迫っていきたい
そいつの核心に僕は迫りたい
すくっと立ち上がって一歩踏み出して
堂々と胸を張って歩きながら迫っていきたい

それが実に難しい
今日もまた横這いで思考するだけ

2013/04/26 (Fri)

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