詩人:アルバトロス | [投票][得票][編集] |
横這いで進みながら
立ち上がる方法を考えている
空と地面に平行に挟まれて
時間という便利で憎めない概念に流されながら閉口する
地球が丸いってのは嘘だ
そう文句を言いたくなるけれど
すくっと立ち上がるだけ
それが簡単なようで実に難しい
全体像の見えないこの空間
狭い視野でただ脱する方法を思考する
まるで僕らは行き先の決まった流れ星だ
何をしていても迫られている
新聞を読んでいても電車に揺られていても
歯を磨いていても恋をしていてもそう
僕らは横這いでもがきながら
いつも何かに迫られている
迫っていきたい
そいつの核心に僕は迫りたい
すくっと立ち上がって一歩踏み出して
堂々と胸を張って歩きながら迫っていきたい
それが実に難しい
今日もまた横這いで思考するだけ