ホーム > 詩人の部屋 > USAGIの部屋 > マスクマン

USAGIの部屋


[102] マスクマン
詩人:USAGI [投票][編集]


いつかの朝 部屋に戻り
いつもの様に部屋着に着替えた

ネックレスとピアスをテーブルに置いて
落ちかけたメイク洗い流した

「さてと」寝ようかと思ったその瞬間に
それはそれは重い溜め息が出て
気がついた

ヒトの前じゃ 常に気張って
暗い背中は見せちゃいけないと
イイところを見せるどころか

マスク作って 磨いて それをただ
かぶって 装って ただ窮屈な
ショーケースに自ら入ってるだけだった

その重い重い溜め息は
本当は溜め息ではなくて
狭すぎて いつか酸欠になる
ショーケースを開けてから
初めての呼吸だった


2005/03/07 (Mon)

前頁] [USAGIの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -