詩人:るふらん | [投票][編集] |
ハリボテのような天国
朝帰り
疲れたな
外に何かを探すのは
分かったぞ
全ては俺の中にある
おかしいな
あの境涯はどこ行った
夢の外
夢見る限り
夢の中
夢を見る「これ」は
眠ったことがない
お天気は変われど
空はここにある
元々ない雲を
消そうとせんでいい
知識捨て
無知を握っていたとはね
形ある雲があるから
形をこえた空に気づける
何もない
ないは言葉だ
ないもない
大空や
雲のあるまま晴れ渡る
詩人:るふらん | [投票][編集] |
ニュースによると 生命がいるかもしれない惑星が
見つかったそうだ
大きさは地球の3.6倍
中心星を巡る軌道は 水が液体でいられる
ギリギリの距離なんだとか
地球外に生命があるかは 生命の定義による
「俺は宇宙自体 人間のスケールを超えた
生き物なんだと思ってる」
俺がそう言ったら 君は
「じゃあ あたしたちは 宇宙の細胞みたいなもんだね」
と言いながら 地球みたいに丸くなった おなかを撫でた
詩人:るふらん | [投票][編集] |
たまたま会った友達に
小さな教会の復活祭に招かれて
クリスチャンたちの宗教劇を見た
石のお墓から 死者がよみがえる話
悪魔が言葉で 人々をバラバラにする話
劇を見てるとき俺は
舞台の上の敬虔なクリスチャンや
悪魔や 観客や 椅子や 壁や 床や 空間 に扮して
神様がお芝居をしてるのを見た
神様はお芝居が好きなのか!
大人たちが劇をしてるあいだ
退屈してる子どもたちの相手をしたら
二階に手招きされて 飴玉を貰った
言葉もなく俺たちは
飴の味を分かち合った